UACJトレーディング、ポーランドに営業拠点。空調機器部材など拡販
UACJトレーディング(社長・森川道則氏)はポーランド・ワルシャワに開設した現地法人の営業を4月にも本格化させる。日系空調機器大手メーカーが新工場の建設を決めているポーランドに拠点を開設し、欧州で拡大する空調機器などの熱マネジメント分野を開拓する。 昨年8月に新設した営業拠点は「UACJトレーディングポーランド」。空調機器向けのアルミ押出多穴管やクラッドフィン、加工部品を欧州の顧客に販売する機能を持つ。 UACJトレーディングは中長期的な課題として海外市場への注力を掲げ、空調機器や自動車部品での新規事業立ち上げを模索していた。空調機器市場ではロシアのウクライナ侵攻以来、特に欧州で省エネ性能が高いヒートポンプ暖房需要が増加。日系空調機器メーカーが攻勢をかけており、空調機器に使用されるアルミ押出製品などの需要拡大が期待されている。 UACJトレーディングはすでにチェコに営業拠点を保有しているが、顧客に近いポーランドにも営業拠点を開設した。顧客対応力を強化するとともに、環境規制に関連する新規事業の開拓を進める。UACJグループとしてはチェコの押出工場とUACJトレーディングのポーランドとチェコ拠点の連携を深化し、環境規制の影響で需要拡大が期待できる欧州の熱ビジネス市場を開拓していく考え。