練馬・新桜台駅の壁画アート第1弾が完成 警備員にプレゼントも
オーストラリア出身の美術家「アレサ・ブラウン」さんが12月6日、西武有楽町線・新桜台駅3番口近くにあるコンコースで壁画アート作品の完成披露を行った。(練馬経済新聞) 【写真】絵を贈ったモハメドさんと記念撮影に応えるブラウンさん 西武鉄道とNOMAL(中野区)の共同で駅に壁画アートを制作する「SEIBU BLUE ART STATION」プロジェクトの一環。ブラウンさんは11月20日から作品制作を始め、この日完成を迎えた。 ブラウンさんは「大学が近い場所にあるため若い人に見てもらえたことがとてもうれしい。(作品制作中)オーストラリアでは普通に通り過ぎる人が多いが、日本人はとてもフレンドリーで子どもたちが話しかけてくれたり、お菓子を差し入れてくれたり、優しさを感じた」と振り返る。「滞在中は、カフェ巡りや好きなウナギを食べたりすることができた。東京は忙しいイメージがあったがこのエリアは落ち着いていてこれが実際の『Ture Tokyo』なのでは」とも。 完成作ではラフデザインになかった「JUNAAMBA-MINY」の言葉を加えた。同言葉はオーストラリア先住民の血を引くブラウンさんの部族「ガンビンギール語」で「(前向きに)物事を正す」を意味する。「日本もお年を召した方を敬う文化があり、そうした姿勢で正しくありたい。世界平和を祈って楽しむために、正しくありたい」とブラウンさん。今回、ブラウンさんが気に入っているタカラ塗料(大阪府)の壁画専用塗料を使えたことに「とても良い感じで制作できた。可能であればスポンサーになってほしい」と笑顔を見せる。 制作が終わり帰国するブラウンさんは、期間中サポートをしていた警備会社ティーエムエスの従業員モハメド・カムルズサマンさんに自作の絵を贈った。モハメドさんはバングラディシュ出身で、日本語と英語を話すことができ警備員の仕事をしながら通訳をすることもあったという。モハメドさんは「最後にこのような絵を頂き、裏には感謝のメッセージも書かれていた。とても幸せでうれしい」と笑顔を見せる。
みんなの経済新聞ネットワーク