鮮度を保ち香港に輸出 宮城県産と山形県産の果物を海上輸送
khb東日本放送
東北産の様々な果物を品質を保ったまま効率的に輸出しようと、5種類の果物を同じコンテナに載せて海上輸送する取り組みが始まりました。
宮城県岩沼市にある運送会社に並ぶのが、蔵王町産の大きなナシのほか、山形県産のリンゴやカキなど5種類の果物です。いずれも香港へ向け輸出されます。 宮城県などは2023年、ブドウやナシの海上輸送に取り組みました。今回は新たに一度に運ぶ果物を5種類にまで広げ、多品目混載に挑戦します。 鮮度を保つ秘けつが、果物の呼吸を抑えて品質を保持する特殊なフィルムです。果物ごとにフィルムを使い分け、1つ1つ包んでいきます。 更に果物の痛みを早めるエチレンを防ぐため、リンゴの包装にはエチレンの吸着剤も入れ他の果物への影響を抑える工夫もしました。 こうした果物は従来、関東の港や空港までトラックで陸上を運び船や飛行機での輸出が一般的でした。 今回は地元の仙台港から海上輸送することにより、トラックで陸上を運ぶ距離を短くします。陸上輸送中の果物への衝撃を小さくするほか、物流の2024年問題を受けたトラック運転手不足にも対応します。 宮城県国際ビジネス推進室鈴木清英室長「宮城と山形の果物は今が旬で一番おいしい時期ですので、おいしいタイミングで香港で楽しんでいただければと」 仙台港に運ばれた果物は船に積み込まれ、12日に横浜港へ出発し24日に香港に到着する予定です。11月末ごろには香港の小売店に並ぶ予定です。
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