4色のユニホームで躍動して挙げた2勝 「また一緒に野球したい」
(1日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会札幌地区Iブロック代表決定戦 野幌・札幌東豊・札幌北斗・札幌あすかぜ1―8国際情報) 【写真】四回表、連合の高瀬朋輝主将(6)が生還し、1点を返した=2024年7月1日、札幌麻生、鈴木優香撮影 「れーんごうっ、パパッパパンパン」 4校の合同応援団が赤、青、黄、緑、のメガホンを持ってスタンドを埋め尽くした。 野幌・札幌東豊・札幌北斗・札幌あすかぜの4校による連合チームの19人は、春の2勝に続き、今夏も2試合連続で延長タイブレークを勝ち抜いて代表決定戦の切符をつかんだ。 対戦相手はこの春、今シーズン道内の公式戦で負け知らずの北海に、1点差で競り負けた国際情報。 4校での合同練習はほとんどできなかったが、打撃練習など、選手1人単位で見れば練習機会は増えた。それを強みととらえ、個々の力を磨くことに専念してきた。 直接顔を合わせなくても、LINEグループで話しあえた。オフは共通の趣味のオンラインゲームを通じて仲を深めた。 4校をまとめたのは、野幌の高瀬朋輝主将(3年)。「一つのチームをまとめるだけでも大変なところ、何も言わずともコミュニケーションを取り合うみんなの仲の良さに助けられた」 人数は少なくても試合に出るのは9人。 「9人の力が強いところが勝つ」 「4色のユニホームがひとつのチームとして躍動する姿を見せたい」 そう信じてやってきた。 国際情報には歯が立たなかった。でも目標だった1勝どころか二つ勝つことができ、「連合チームの名を広められてよかった」と胸を張った。 野球部を引退しても、関係は終わらない。 「みんなそれぞれプライベートでも仲良くなった。これからもこの関係を続け、また一緒に野球をしたい」(鈴木優香)
朝日新聞社