能登半島地震で工場被災のメーカー 高吸水タオルを開発 収益の一部を被災地へ/奈良
能登半島地震で工場が被災した橿原市の会社が吸水力の高いタオルを開発し、収益の一部を現地へ届ける計画をしています。 これは、橿原市のニット製品製造販売会社・藤井が、クラウドファンディングを通じて行っている取り組みです。藤井は、石川県中能登町にある工場が元日の地震で大きな被害を受けました。編み機は無事で、社長の藤井幹晴さんは震災からの復興と、地域の人たちが日常生活を取り戻すことを願い、長年培った技術と知識で吸水力の高いタオルを開発したといいます。商品名は「能登再晴(のとふたたびはれ)」。綿やポリエステルなどを巧みに組み合わせ、伸びる素材で手触りはしなやか。繊維の加工を工夫して抜群の吸水力を実現したということです。 藤井株式会社 代表取締役社長・藤井 幹晴さん 「工場が石川県にあって北陸産地の中で得た知見と、もともと奈良でやってきた知見というのを組み合わせているとは思っています。」 資金の調達は、クラウドファンディングのMakuakeで2025年1月30日まで行われています。また、収益の一部は、石川応援プロジェクトを通じて被災地に送られるほか、工場のある中能登町にも届けたいとしています。