通常の12.3倍ビタミンD含む乾燥キクラゲ 水溶性食物繊維も4.4倍 旭イノベーションが開発 紫外線強い沖縄で干す
キクラゲの栽培を手がける旭イノベーション(北中城村)は、同社の乾燥キクラゲが通常のものよりビタミンDを12.3倍多く含むとする研究成果を発表した。キクラゲの生産拡大や1月発売の製品「きくらげ小町」の拡販に取り組む。 【写真】キクラゲを収穫する子どもたち キクラゲはビタミンDや食物繊維を多く含む食材として知られる。同社は紫外線の強い沖縄の環境下で干したり、乾燥方法を工夫したりすることで、ビタミンDの豊富なキクラゲの開発に成功した。水溶性食物繊維も通常より4.4倍多いという。 ビタミンDのサプリメントは羊毛から抽出されることが多いが、きくらげ小町はキクラゲのみで製造しており、動物性食材を使っていない。仲眞秀哉代表は「動物性の食品を採りたくないビーガンにニーズがある」とし、海外展開も視野に入れる。 同社には沖縄振興開発金融公庫と琉球銀行が協調融資を実施した。(政経部・大川藍)