「働きながら」転職活動をしたい! 自力は心配なので「転職サービス」を利用したいのですが、費用はかかるのでしょうか?
日本では終身雇用制度や年功序列制度があったことも影響してか、転職をすることに対してネガティブなイメージを持つ人も少なくありませんでした。 しかし、それも少しずつ変化し、転職に対して抵抗感を抱く人や企業も減ってきています。とはいえ、働きながら転職活動を行うのは楽ではありません。その際に手助けとなるものの一つに、転職サービスがあります。 今回は、転職サービスの利用には費用がかかるのかということを解説します。
転職サービスは無料のところが多い
転職サービスといっても内容やサポート体制はさまざまですが、一般的に転職エージェントと呼ばれている多くのサービスは無料でサポートしてくれるところが多いです。 具体的には、求人の紹介や面接日時の調整、応募書類の添削や面接への同行、待遇の調整や退職にかかわるアドバイスなどのサービスが無料で受けられます。転職エージェントを利用の際は、転職が成功したとしても成功報酬などを支払う必要もありません。 転職エージェントなどが求職者に対して無料でサービスを提供できるのは、求職者ではなく人材を求めている企業から報酬を受け取っているためです。 企業は、さまざまな条件を設けて求人を出したりエージェントのスタッフに人材の紹介を依頼したりしています。希望に沿う人材が確保できた際には、成功報酬をエージェントに支払っているため、求職者から費用を受け取らなくても事業を運営できるのです。
有料の転職サービスもある
一方で、有料で転職サービスを求職者に提供しているところもあります。この場合はエージェントという表現はせずに、「転職サービス」や「転職支援サービス」と表現するケースが多いでしょう。職業安定法の第三十二条の三で、有料職業紹介事業者は原則として「求職者からは手数料を徴収してはならない。」とされているためです。 有料の転職サービスは、利用者の相談にのることで報酬を得ています。転職だけにとどまらず、キャリア全般に関する相談にのってもらえるサービスと捉えておきましょう。そのうえで、各サービスが取り扱う求人の閲覧などが可能です。 有料の転職サービスは、企業からの報酬のみで成り立っているわけではありません。そのため、キャリアコンサルタントなどとの相性にもよりますが、無料のサービスよりも親身に相談にのってもらえる可能性が高まります。また、ハイクラスな求人を取り扱っているヘッドハンターなどとのつながりを構築しやすい点もメリットです。 サービスによっては有料と無料の2パターン、あるいは複数の料金体系を設けており、それぞれで閲覧可能な求人などが異なります。有料や料金が高いプランのほうが、手厚いサービスが受けられたり選択肢が広がったりするのが一般的です。