西武・渡部健人、開幕1軍入りへのアピール弾 「少し焦りがあったけど…」
◆オープン戦・西武3―1DeNA(10日、横浜) 西武の渡部健人内野手(25)が開幕1軍入りへ巻き返しの一発を放った。 ■渡部のオープン戦1号【動画】 1点リードの9回1死。1ボールから伊勢の真ん中高めに入ってきた変化球をしっかり引きつけて強振。「入ってくれ、と思って走っていた」。高く上がった打球が左翼スタンドで弾むのを見届け、オープン戦1号ソロに笑みを浮かべながらダイヤモンドを一周した。 6番三塁でスタメン出場し、4回無死一塁では遊撃手の後方に落ちるヒットでオープン戦6打席目での初安打をマークした。「これまでの打席では苦しいカウントに持っていかれていた」と追い込まれてからの打撃が多かった。9回は「なんとかファーストストライクを仕留めようと打席に入った」と、積極的な気持ちが奏功した。 桐蔭横浜大から2021年にドラフト1位で入団。昨年は自己最多の57試合出場で6本塁打を放ち、ベテランの中村剛也内野手(40)の後を継ぐ和製大砲として期待される。さらなる飛躍を目指す4年目の今季だが、春季キャンプは体調不良の影響でB班(2軍)スタート。ようやく6日から1軍に合流し、豪快弾で結果を出した。「出遅れて少し焦りがあったけど、アピールできて良かった」と胸をなで下ろした。 松井稼頭央監督も「見事だったね。(1点リードの)あそこで打ったのは大きい。一発はベッケン(渡部)の魅力だからね」と復調の兆しを喜んでいた。(安田栄治)
西日本新聞社