就任1年の小池都知事が会見(全文)これから始まる議会はかなり景色が変わる
なぜ既成政党に満足しないのか
記者5:(英語) 小池:はい。ちょうど私と重なるようにマクロン、フランス大統領が当選をし、そして彼自身が経済担当大臣の際から、ずっと新しい党、政党をつくっていたということは、私も知事になってからも、フランスの状況というのもしばしば関心を持って見ておりました。私自身も知事選は政党の支援がない。そして大変多くのご支援を得て、都民の協力を得て、そして知事になった。そして同時に希望の塾という学ぶ、一般の方々に学んでいく、もっとも18歳から80歳までの塾生が集まりましたけれども、そういった塾の生徒、最初は6000人ほどが応募の意思を示されて、3000人から4000人の方々が塾で学んでいただきました。 うち、その中から、都議選に出たいという方々、300人程度だったと思いますけれども、そこから選んだ41人が実際に今回の都議選に出て、そして全員が当選をしました。そしてそのほか、議員の経験のある人たちを含めて、現在55人の都民ファーストの会が議会の第1党を占めるようになりました。公明党と合わせますと127の議席の過半数を占めるという状況でございます。ちなみに自民党は第3党ということで、これは、これから始まる議会は、かなり景色が変わるものだと思っております。 そしてマクロン氏も同様に政党を立ち上げて、総選挙で6割ですか、の議席を確保されたと聞いております。結果として非常に類似した点もあろうかと思います。で、ご質問はぜひ政治学者の方に分析をしていただきたいとは思いますが、既成政党に対しての不満、既成政党に任せていると、新しい道や改革が行われないのではないかということで、新しい組織、政党に希望を託したということだと思います。ですからマクロン大統領も私も、そうやって新しい道を築いたということは大変、そして多くの方々の賛同をいただいているということは大変うれしくもあり、また責任も重いというふうに思っております。 では、なぜ既成政党では満足しないかというと、時代の流れが早いからだと思います。そして今、世界が激動し、と同時に、生活も大変大きく変わっている。そういう中で既成の政党がこれまでの延長戦で議論ばかりをしていると、結局、結論が出ないということが各地で見られる。そのために新しい道を探そうという有権者の合理的な判断だと思います。私は新しい政党がまた次に出てくると、またそちらのほうに目が移るということでは、時間とエネルギーをロスするだけでは無責任でありますので、しっかりと取り組んでいきたいと思っております。 特に都議会の場合は、日本の衆議院と違ってタームが、任期が決まっているということは非常にロードマップを描いて、着実に歩みを進めればいいので、そこはやりやすい部分があろうかと思っております。 司会:こちらで最後の質問です。