「安全運転なのでホテル代安くします」 そんなサービスが存在

　安全運転を続けているドライバーに対して、ガソリンスタンドでの給油やホテル・旅館での宿泊など、さまざまなサービスでお得な割引を受けられるカードがあります。 　 　一体どのようなカードで、どんなサービスを受けられるのでしょうか。また、カードをもらうには、どうしたらいいのでしょうか。 【画像】「えっ…」 これが「最強の免許証」です！（23枚）

免許証のイメージ

　運転免許を持っていれば、誰しもが制限速度など交通ルールを守りますが、なかには最新の注意を払って、無事故・無違反をまもり続けている人も少なくありません。 　そうした「安全運転の優良ドライバー」は、ドライブ中に立ち寄るレジャー施設やガソリンスタンド、飲食店やホテル・旅館など、さまざまなサービスでおトクな割引を受けることができるのです。 　これは自動車安全運転センターが発行する「SDカード」を見せることで利用ができます。 　SDカードとは、「無事故・無違反証明書」「運転記録証明書」を申し込んだ人のうち、証明日を基準に過去1年以上にわたって事故・違反の記録がない場合に、証明書とともに発行されるものです。 　自動車安全運転センターの公式サイトでは、SDカードについて「安全運転者（Safe・Driver）であることの誇りと自覚を象徴するもの」「これまでの安全運転に敬意を表すとともに、これからも安全運転者としての誇りと自覚を持って模範的な運転をされるように願って、差し上げています」と紹介されています。 　カードは無事故・無違反の期間に応じて種類があり、1年以上2年未満の期間で無事故・無違反であれば「SDグリーンカード（1年）」、2年以上4年未満の場合は「SDブロンズカード（2～3年）」と、それぞれ累計年数に応じてカードの色が異なります。 　SDカードを所持することによる最大のメリットは、先述した割引特典です。 　全国各地に「SDカード優遇店」があり、例えば一部のガソリンスタンドでは、1リッターあたり1円程度の割引や、洗車料金の10％割引、カー用品店では購入したカー用品の5％引き、オートローンの金利優遇など、カーライフをおトクにする特典が用意されています。 　ほかにも、レジャー施設や飲食店、宿泊施設の特別料金や割引、さらに、メガネ店での眼鏡・サングラス・補聴器などの10％引き、英会話教室の入会金無料など、カーライフ以外の特典も豊富です（いずれも地域や店舗による）。 　これらのSDカード優遇店は、自動車安全運転センターの公式サイトで公開されていますので、SDカードを持っている人はチェックしてみるといいでしょう。 　SNSなどでも活用している人は少なくないようで、「SDカード発行してみました」「そういえばSDカードって持ってる」など、実際にカードを所持している人のほか、「地元の遊園地の割引とよく行く飲食チェーンのドリンク1杯無料で元が取れる」など実際に活用している人のコメントがありました。 　SDカードの証明書申込用紙は、警察署、交番、駐在所、及び各センター事務所に用意されており、交付手数料は、1通に670円です。 　なお、SDカードはスマホアプリでも提供されています。 　1年以上、事故・違反等の記録がない場合には、QRコード付きの各種証明書が発行され、専用アプリを読み取って登録することで利用可能です。 　このアプリのSDカードは従来のカードタイプと同じ効力があるため、一度アプリを入れれば有効期間内はいつでも気軽に使うことができます。