神戸の牛かつ店がサイト会員限定で試食会 SNS連動効果は?
神戸の牛かつ店がサイト会員限定で試食会 SNS連動効果は? 撮影:岡村雅之 THEPAGE大阪
3日オープンの厚切り牛かつ専門店が開店を前に、新機軸の試食会を開いた。ツイッターやフェイスブックといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)アクティブユーザーが集まるSNS連動集客支援サイトと提携し、同サイトの会員に限定して試食会に招待していた。招待されたブロガーたちは試食会の印象などの情報をすぐに発信。支持されれば情報が拡散され、ユーザーの新たな来店行動を促す。膨大な情報が飛び交う中、消費者は信頼できる知人の発信情報を重視するという傾向に着目した新たなファン獲得システムだが、効果はいかに? 【拡大写真付き】当方ブスぞろい!? 大阪のスナック「ブスの店」ママに聞く店名の理由
料理が運ばれ試食前にスマホで撮影
神戸・三宮駅前の地下街。今回おじゃましたのは、多様な飲食店が覇を競うグルメ激戦区にオープンする厚切り牛かつ専門店「神戸牛かつ亭」三宮本店だ。アクティブユーザーが集まるSNS連動集客支援サイト「レポハピ」と提携しており、試食会には親子連れの姿も。従来のメディア向け内覧会などでは見受けられない情景だ。 2人ひと組で招待されたのは、レポハピの会員と、会員の家族や友人など。かわいい子ども参加者の笑顔に誘われてか、くつろいだ雰囲気で会話も弾む。 同店を運営するWPSの吉本敬史社長は「厚切りの牛かつをミディアムレアで提供します。赤身肉の旨さを重視。メーンのデミグラスソースをはじめ、オリジナルソースやカレー塩など、多彩で味で楽しんでください」と自信を示す。 招待客は食べ歩き情報などですぐれた発信力を持つ。料理が登場すると、招待客は試食の前にスマートフォンなどで撮影。日ごろからの取材活動で撮影慣れしているのか、手つきも鮮やかだ。 アンガス牛のロース赤身肉を、ステーキ感覚の厚さ20ミリでカット。揚げ方は195度の油で、わずか90秒。厚切り肉を高温でさっと揚げることで、ジューシーさを保ったまま旨味を閉じ込めることに成功。かつの切り口には赤味が残り、食欲を刺激する。 招待客は同行者と感想を述べ合いながら食べ進む。隣り合ったブロガー同士の交流も始まる。食べ終わると、アンケート用紙に記入をして試食会はお開きに。試食会終了後が、もうひとつの本番だ。招待客は随時、SNSで試食会の情報を発信。情報が支持されれば、店舗や商品の情報がネットワークを通じて短期間に拡散し、ユーザーの新たな来店行動を促す。SNSアクティブユーザーが集まるサイト会員限定試食会ならではの特色だ。