磯村勇斗さん、地元沼津で初の映画祭 同郷の原田監督、静岡出身の佐津川愛美さん、北村匠海さん、のんさんもステージに
沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(32)が企画し実行委員会代表を務めた「しずおか映画祭」が4日、同市民文化センターで初めて開かれた。同市出身の原田真人監督の「わが母の記」など静岡にまつわる作品を中心に上映し、出演者らのトークショーを行った。県内外の約3千人が楽しんだ。 磯村さんは「映画を身近に感じてほしい」と昨年から地元での映画祭開催を計画。開幕のあいさつで「こんなに早く夢がかなうとは」と喜んだ。今後に向けて「まずは続けることを目標にする」とし、「中部や西部、静岡全体で盛り上げて、いつかは『しずおか国際映画祭』という名前にしたい」と力を込めた。 ステージに登壇した原田監督は「さまざまな作品を沼津で撮影した。伊豆も含め、まだまだ知らない原石のような場所があると思うので、これからも沼津で撮影したい」と話した。 他の上映作品は、静岡市出身の俳優佐津川愛美さんがプロデューサーを務めた「arigato2000」、俳優北村匠海さんの初監督作品「世界征服やめた」、俳優やアーティストとして活躍するのんさんと磯村さんが出演する「さかなのこ」。 北村さんやのんさん、佐津川さんも駆けつけ、磯村さんとの共演秘話などを披露した。北村さんは「自分の監督作品制作と映画祭開催のタイミングが重なったのは運命的」と喜び、監督としては「ラストシーンを本番一発で撮るなど、演技の〝鮮度〟にこだわった」と明かした。のんさんは「さかなのこ」の撮影で沼津市のあわしまマリンパークなどを訪れたことを紹介。「(磯村さんとは初共演で)とても楽しかった。好きなことを貫き通して突き進んでいいんだと、迷いがなくなった作品」と話した。 会場には沼津市内の飲食店やクラフトビール店が出店し、来場者は地域の食を堪能した。
静岡新聞社