青森市の温泉が廃業のピンチ!「湯がぬるい」 復活に向け “飲み友” がサポート!?
青森朝日放送
青森市にある創業40年の温泉が老朽化により廃業の危機に直面しています。存続に向けて協力してくれたのは、飲み屋でたまたま知り合ったある人でした。 青森市にある「たらポッキ温泉」。源泉かけ流しで熱めのお湯が人気でしたが、8月末、源泉の温度が突然45℃から38℃に低下。現在は休業中です。 【たらポッキ温泉 長内良吉専務】 「浴槽に溜めているお湯がぬるいとお客さんから言われて」 「ちょっとおかしいなと、そこで気づいたんですよ」 1984年に開業した「たらポッキ温泉」。 元々、タラを使ったおつまみ「たらポッキ」の製造工場があり、工業用水を引くために穴を掘ったところ温泉が湧き出たことがきっかけです。 地下930メートルある井戸の図面です。温度低下の要因は…。 【たらポッキ温泉 長内良吉専務】 「100メートルから200メートル、この辺りに入っている鉄のパイプが劣化して、砂とか水が入り込んでいるんじゃないかって」 考えられる原因は、井戸の老朽化。修理も考えましたが、専門業者には確実にお湯の温度が戻るかわからないと告げられ、現在はくみ上げたお湯の温度を上げる機械の導入を検討しています。 復旧に掛かる費用はおよそ1000万円とのこと。そこで…。 【たらポッキ温泉 長内良吉専務】 「クラウドファンディングで、皆さんから支援をいただこうかなと思ってやっています」 目標金額は1000万円。たくさんの人に支援を呼び掛けるために、長内さんが力を入れているのがSNSです。最近はインスタグラムの投稿機能、ストーリーズの活用に挑戦中。 【たらポッキ温泉 長内良吉専務】 「投稿するだけなら簡単なんだけど、ストーリーズってきのう知ったから」 クラウドファンディングの成功に向け、長内さんには力強いサポーターがいます。それは…。 【藤原祐輝アナウンサー】 「温泉のロビーの一角にはこちらをご覧ください、大型ねぶたの面がどーんと展示されています、温泉の復活に向けてねぶた師も協力しています」 ねぶたを制作したねぶた師の北村春一さん。以前、飲み屋でたまたま知り合った二人。それ以降、親交があり、今回のクラウドファンディングでは返礼品としてコラボグッズを作成しています。 北村さんが特別に描いたねぶた絵が入ったポストカードやバスタオルもあれば、ねぶた祭で実際に使用した和紙を取り入れたランプも。長内さんも支援の輪の広がりを感じています。 【たらポッキ温泉 長内良吉専務】 「たくさんの皆さんにご支援いただけて、正直びっくりしているし、ありがたいなって」 「憩いの場と癒しの場に、これからもなってくれればと思っています」 クラウドファンディングは、2025年2月中旬まで実施し、長内さんは2月中の再開を目指していますが、実際は春ごろになるかなと話しています。 興味のある人は「たらポッキ温泉クラウドファンディング」で検索してみてください。