〈那須2人殺害〉「店を取られるくらいなら取ってやるか!」犯行一味のドン、長女の内縁の夫で全身刺青の男も殺害容疑で再逮捕「睡眠薬入りのコーヒーを飲ませた」供述も…シャッター街となった“宝島ロード”は30の不動産屋が内見中
「睡眠薬入りのコーヒーを飲ませた」
「計画が実行に移されたのは4月15日夜です。関根・前田両容疑者が新規店舗の物件を見に行こうと宝島さん夫妻を車で連れ出し、品川区の空き家へ向かいました。実行部隊の若山、姜両容疑者も凶器を積んだ車でこの家に入っているほか、佐々木容疑者も周辺にいました。 容疑者の一人は『宝島さん夫妻に睡眠薬入りのコーヒーを飲ませた』と供述し、実際に宝島さんがふらつく姿が途中の防犯カメラに映っていました。空き家のガレージで夫妻は襲われたもようですが、幸子さんは頭蓋骨が陥没するほど頭と顔面を傷つけられており、ハンマーで殴りつけた可能性もあります。二人の死因は窒息死で、瀕死の重傷を負わせたうえで首を絞め、とどめを刺していたとみられます」(社会部記者)
剥がされた関根容疑者の顔入りポスター
残忍な殺害は信じられないほど雑な計画と指示で行われていた。 「仲介役の平山容疑者が殺人オーダーを出したとき、姜容疑者は居酒屋で即答で応じ、電話で受けた若山容疑者も『今決めろ』と言われてすぐに受けています。姜・若山両容疑者は自分が殺す相手が誰かも知らないまま、言われた通りガレージに現れた夫妻を殺害したとみられ、遺体の遺棄場所も平山容疑者がネットの地図情報サービスで『田舎のほう』を探し、ここで遺体を燃やしてこいと姜容疑者らに伝えていました」(捜査関係者) 4月16日早朝に燃えた状態で見つかった2体の遺体のうち、1体は宝島さんであることが同日中に判明。平山容疑者が翌17日に警視庁の交番に出頭したことで、犯行の全容が判明した。「平山容疑者は『出頭しろと指示を受けた』とも供述していますが、被害者の身元がすぐに判明し、ビビッた可能性もあります。自分は直接首を絞めていないから殺人には当たらないと考え“一抜け”を図ったのかもしれません。無駄でしたけどね」(社会部記者) 実はこのころ、宝島ロードでも小さな異変が起きていた。 「関根さんは宝島さんの店をマネージャーとして切り盛りしていました。ビールメーカーはサービスとして取引先の飲食店店長の顔写真を入れたポスターを作ってプレゼントしたりするんですが、関根さんの顔写真を用いたポスターが貼ってある店もありました。そのポスターが、宝島さんが殺されたとわかった直後に剥がされ、なくなりました」(近所の飲食店関係者)