【町田】福岡と引き分け「チャンスはあったけど最後のクオリティーがなかった」黒田監督
<明治安田J1:町田0-0福岡>◇第19節◇22日◇Gスタ J1昇格1年目の町田が福岡と0-0で引き分けた。勝てば無条件で前半戦を首位折り返しとなる中、3連勝中と勢いに乗るチームを崩し切れなかった。それでも19試合を終えて1試合平均勝ち点は2・05。昨季優勝したJ2でも首位ターンだったが、その時の2・19に近いペースをJ1でも刻んでいる。 ◇ ◇ ◇ ホーム、「天空の城」で凱歌(がいか)はあがらなかった。持ち前の堅守で今季8試合目のクリーンシート(無失点)で終えた。GK谷、DF昌子を中心とした守りは鉄壁だった。後半38分、CKから福岡DF小田にヘディングシュートを打たれた。GK谷が横っ跳びでライン際に球を残すと、すかさずMF仙頭がクリアした。一瞬の間も与えなかった。 一方で攻撃面に課題が残る。最終局面でゴールをこじ開けられず、終えた。黒田監督は「守備の堅い福岡の5バックをどうこじ開けるかで悪戦苦闘した。チャンスはあったけど最後のクオリティーがなかった」と悔やんだ。昨季J2は独走優勝した。この日はホームで勝ち点1。カテゴリーの違いはあるが、その時に近いハイペースで勝ち点を得ている。昨年からリーグ戦合計61試合を戦い、連敗が1度もない。「常に負けた後は不安にかられながら準備している」と指揮官は言う。妥協のない分析と選手への情報の落とし込みがチームを下支え。希代のリアリストに率いられ、このまま手堅くVロードを進んでいくか-。【佐藤隆志】