東海大静岡翔洋・女子硬式野球部が夏の日本一へ始動
全国選抜大会で県勢初の全国準優勝を果たした東海大静岡翔洋の女子硬式野球部は9日、同校グラウンドで、同大会後初の練習を行った。弓桁義雄監督(60)は練習前に「いずれ日本一の監督にしてください」と今夏の全国高校女子選手権に向け、奮起を促した。 7日の選抜大会決勝(東京D)では神戸弘陵(兵庫)に1―9の大敗も、連覇した強豪から大会で初めて点を奪うなど、意地を見せた。一方、11安打のうち長打が4本だった相手に対し、翔洋は6安打で長打は1本のみ。「5番・捕手」で出場した宮茉夢主将(3年)は「体を鍛えて打撃を飛ぶようにしたい」とし「夏こそ『笑顔で日本一』の目標を果たしたい」と前を向いた。 県内高校初の女子硬式野球部として20年春から活動を始めた。当初の部員数は3人で、試合もできなかった。翌年、20人以上が加入し部としての本格的な活動が始まった。楽しむのを第一にした練習で、今では計74人の大所帯となった。練習は週6回で、中、高等部に加え系列の東海大静岡キャンパスが保有する3球場などを日替わりで使用し、場所を確保している。26年には専用グラウンドが完成する予定だ。 選抜大会で登板したのはエース・垣崎瑠依(2年)と遠藤さくら(3年)の2投手だけだが、今年度は監督が期待する焼津市出身の石野七星投手(1年)も加入。夏のリベンジに向け、切磋琢磨(せっさたくま)していく。
報知新聞社