【MLB】ジャイアンツ・スネルがオプトアウトの権利を行使 サイ・ヤング賞2度の左腕が2年連続でFAに
大方の予想通り、ブレイク・スネル(ジャイアンツ)はオプトアウトの権利を行使してFAとなった。スネルは2023年にパドレスでサイ・ヤング賞を受賞する活躍を見せたが、FA市場では希望通りの契約を得ることができず、今年3月中旬になってようやくジャイアンツと2年6200万ドルで契約。前半戦は調整不足や故障の影響もあり、8先発で0勝3敗、防御率6.31と精彩を欠いたが、後半戦の12先発で5勝0敗、防御率1.45と実力を証明し、好条件の契約を得るために2年連続でFAになることを選択した。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 ジャイアンツのバスター・ポージー編成本部長にとっては、エース左腕という大きな穴が開いた状態でオフシーズンを迎えることになった。今季わずか5勝とはいえ、サイ・ヤング賞を2度受賞している実力はホンモノ。ポージー編成本部長はシーズン終了後の記者会見で「ブレイクはメジャーで最上級の先発投手の1人だ。彼の動きを注視していく必要があるし、組織として決断を下さなければならない最優先の対象であると思っている」と語っており、再契約に向けて動いていくことになりそうだ。 スネルの今季のハイライトは日本時間8月3日のレッズ戦。114球で9イニングを投げ抜き、11個の三振を奪った一方でヒットを1本も許さず、メジャー初完投&初完封をノーヒッターで飾った。スネルは9月の時点で「僕はこのチームが大好きだ。僕を必要としてくれるチームに行きたいし、チームを助けることができるような最高の選手になるために、僕に投資してくれるチームに行きたい。それがこのチームであることを願っているよ」と語っており、ジャイアンツとの再契約に前向きであるとみられている。 スネルは昨年パドレスからクオリファイング・オファーを提示されているため、今年は同オファーの対象にはならない。よって、他球団にとっては獲得のハードルが下がることになり、球界有数のエース左腕をめぐって争奪戦が繰り広げられることが予想される。コービン・バーンズ、マックス・フリードとともにFA市場の投手の目玉の1人となりそうだ。