全米メディアは大谷翔平の3勝目快投に鳴り止んだ敵地ブーイングに注目!
マリナーズの地元メディアであるシアトル・タイムズ紙も、賞賛と怒りを交えて伝えた。見出しは、「大谷を相手に思うようなゲームができなかった」というもの。 「日曜日の美しい午後のセーフコ・フィールドで、マリナーズは、このオフシーズンに獲得を望んだ投手が、強力な打線に対して97マイル(約156キロ)の速球をコーナーに決め、沈むスプリットと爆発するようなスライダーで空振りやミスショットを連発させて抑えていく様子を目の当たりにした」と皮肉をこめて賞賛した。大谷に抑えられたマリナーズは、このカード1勝2敗。4カード続けていたカード勝ち越しがストップした。マリナーズのスコット・サービス監督の「直球は速かった。伸びがあり、他の球よりも制球ができていた。変化球も本物だ。カーブ、スライダー、スプリットのすべてが決まっていた。厳しい球だった。とても落ち着き払っていた。チャンスは与えてくれたが、我々は、安打、大きな一打を放つことができなかった」という大谷評も掲載した。 だが、昨年オフの争奪戦でふられた大谷への「どこかの時点でエンゼルスのユニホームを着た大谷を見る痛みや失望はマリナーズとそのファンの心から消えていくだろう。しかし、その(契約を断られた)憤りは、今後何年も残るものかもしれない」という恨み節を書き添えることも忘れていなかった。 一方、エンゼルスの地元となるロサンゼルス・タイムズ紙は「オフに大谷の獲得を狙っていたチームの1つで、一時は、移籍の最有力候補とされたマリナーズに対してルーキーの大谷は力強い投球を見せた。マリナーズに彼のすべてを披露した。もう大谷が、身体的にも精神的にもゲームをしっかりと作る手段を持ち合わせている投手であることは明確だ。大谷がやる気に満ち溢れたときにどうなるのか、今すべての人が理解している」と報じた。 「大谷は、シアトルが興味を見せてくれたことに謝意を表してブーイングさえも掻き消した」と試合の様子を描写。大谷のハイライトとして4回の場面をピックアップして「ミッチ・ハニガーに対して99マイル(約159キロ)の速球とホームベースにつきそうだった 85マイル(約137キロ)のスライダーで空振り三振を奪った」と伝えた. ソーシア監督は「6回までの大谷の投球に目を向けよう。あの投球はとても良かった」と絶賛。大谷自身はオフにオファーを受けたマリナーズに対しての好投に関して「このチームだけでなく、獲得へ興味を示してくれたチームには、スカウトの情報が間違っていなかったことを証明するために良い投球を見せたい」とコメントしたという。“二刀流”大谷は、敵地のファンさえ巻き込んでセンセーショナルを起こしている。