【速報】両親が涙「ごめんねとしか言いようがない」“放課後デイ”中学生死亡で執行猶予つき有罪判決 「危機意識に欠け過失重大」も執行猶予判決 大阪地裁
■執行猶予つき判決に母親が涙で訴え「息子の死を無駄にせず、しっかり考えてほしい」
23日の判決で大阪地裁は、「悠生さんが衝動的行動を取るという特性があることを把握し、過去にも送迎時に同様の飛び出しがあったにもかかわらず、防止するための体制整備をせず危機意識に欠け過失は重大だ。遺族の悲しみと怒りは察するに余りある」と指摘。一方で「真摯な反省は見受けられないが、保険により一定の賠償が見受けられるほか、事件後に施設が閉鎖し失職するなど社会的制裁を受けている」としました。 最後に、中井太朗裁判長は宇津被告に対し「清水さんの命が亡くなったことを重く受け止め、今後も忘れないようにしてください」と話しました。 判決後、大阪市内で会見した悠生さんの母親・亜佳里さんは、「ずっと支援を2人でやっていると信じていた。事故が起きて信じられない気持ちでいっぱいだった。信用して、重大なことが起きていたにもかかわらず、本当に悪質だと思う。一言でいえば非常に残念。自分たちが悪いことに何も向き合うことなく、謝罪することもない。これは執行猶予っではなく、実刑が出てほしかった。息子に社会のつながりを感じて、成長してほしいと思って“放課後デイ”に預けていたのに、『ごめんね』としか言いようがない。本当ならお正月やクリスマスも一緒に過ごせたのに、いないのが辛い」と涙を流し、「息子の死を無駄にせず、しっかり考えてほしい」と訴えました。
父親・悠路さんは「大人が守ってきた、みんなが守っていた命が一瞬にして亡くなった。どうしても執行猶予付きの判決が納得できない。私たちだけではなく、まともにやっている施設にも失礼だと思う」と無念さをにじませました。 施設をめぐっては、代表で宇津被告の兄が、去年2月以降、宇津被告とともに利用者の中高校生らに繰り返し暴行を加えた罪に問われ、大阪地裁に懲役1年2か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡され刑が確定しています。