戦争体験を受け継ぐ証言集「孫たちへの証言」今年も刊行
軍都としての大阪を検証する講演会を開催
新風書房は証言集の刊行と並行して、大阪市立中央図書館で講演会「戦後71年軍都おおさかを考える」と開催した。季刊「大阪春秋」軍都おおさか特集号の発売を記念するもので、大阪を軍都という新たな視点でとらえ直し、軍都の成立過程や戦争遺跡などを多角的に検証する意義深い講演会となった。 1部では、小林義孝大阪春秋編集委員が軍都おおさか特集号、江浦洋大阪府文化財センター事務局次長が考古学によって解き明かされる戦争の実像に関して講演した。 2部では、両氏に高橋俊郎大阪春秋編集委員、大西進河内の戦争遺跡を語る会代表、森下徹和泉市教育委員会文化振興課職員が加わってパネルディスカッション。府下で進む戦争遺跡調査の成果や課題などを討議した。戦後71年を迎えた今も、戦争と平和を考える粘り強い取り組みが続く。「孫たちへの証言」「大阪春秋」に関する詳しい情報は新風書房の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)