午前の日経平均は反落、米株安を嫌気 年末年始控え模様眺め
[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比301円48銭安の3万9979円68銭と反落した。寄り付きは44円62銭高の4万0325円78銭と堅調だったものの、これが前場の高値となり、その後は4万円をはさむ弱もちあいとなった。前週末の米国株安が嫌気されたほか、年末年始の休場控えで模様眺めムードが支配した。 6連休控えであることも手伝い、全般は見送りムードに包まれた。そうした中で、前週までに買われた先駆株を中心に利益確定売りが目立っている。ただ、東証プライム市場の騰落数は値上がりと値下がりがきっ抗しており、日経平均の寄与度が高い半導体関連株の一角などの下げで相場全般は押し下げられた印象が強い。 市場では「年末年始連休の谷間とあって参加者が少なく、見送り気分に支配されている。きょうは心理的なサポートラインになる4万円を維持して引けるかどうかが注目点となりそうだ」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれた。 TOPIXは0.42%安の2789.98ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6176億7600万円だった。 東証33業種では、値上がりは海運や鉄鋼など9業種、値下がりは非鉄金属、サービス業、電気機器など24業種だった。 個別では、トヨタ自動車が軟調となり、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングなど指数寄与度が高い銘柄の下げが目立つ。半面、商船三井などの海運株、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株が堅調に推移した。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが783銘柄(47%)、値下がりは785銘柄(47%)、変わらずは74銘柄(4%)だった。