新婚なのですが、お歳暮はいつ誰に贈ればいいのでしょうか? 費用やマナーも教えてください
お歳暮は1年の感謝を込めて、普段お世話になった人たちに贈るものといわれています。新婚家庭で初めてお歳暮の時期を迎えると、いつ誰に贈ればよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。 そこで、本記事では、いつ誰に贈るものなのかを解説します。あわせて、お歳暮の費用の相場や守ってほしいマナーなども紹介していきます。
いつ誰に贈るのか?
お歳暮は、目下の者から目上の者へ贈るものです。一般的には、上司やお得意さま、両親や義父母などのお世話になった人に贈ります。贈る時期は、12月13日~25日頃が好ましいといわれます。 12月13日は「正月事はじめ」といいお正月の準備を始める日で、家の中や仏壇が「すす払い」できれいになったこの日からお歳暮を贈るという古くからの風習があり、年末年始の支度で忙しくなる前に届けるのが望ましいとされているからです。 ただし、地域によって贈る時期が異なり11月下旬からお歳暮を贈る場合もありますので、前もって送付先を確認しておきましょう。また、12月末までに間に合わない場合はお歳暮ではなく、お年賀や寒中見舞いとして贈ります。
費用の相場は?
上司やお得意さまへのお歳暮の相場は、5000円程度です。お歳暮の費用は、高ければ高いほどよいというわけではありません。というのも、あまりにも高い品物では、相手に気を遣わせてしまうからです。 仲人になってもらった上司など、特にお礼をしたい相手だったとしても、1万円を超える品物を選ぶのは避けるようにしましょう。何を贈ればよいのか分からない場合は、直接、上司に聞いてみることをおすすめします。 一方、両親や義父母へのお歳暮の相場は3000~5000円程度です。遠方に住んでいてなかなか会えない場合は少し高めの5000円程度の品物を選ぶとよいでしょう。
贈る際のマナーは?
上司やお得意さまに贈る際、気をつけたいのが、会社の規則がどうなっているのかを確認することです。というのも、ひと昔とは違い、お歳暮を贈ることが禁止になっている会社もあるからです。国会議員や公務員の場合は、お歳暮イコール賄賂とみなされるため、贈ってはいけません。 一方、両親や義両親にお歳暮を贈るかどうかは、地域や家族の伝統によって違います。 新婚1年目は取りあえず、お歳暮を贈って様子をみましょう。そして、両親または義両親から「お歳暮はもういらないからね」などと言われれば、翌年は贈らなくてもかまいません。ただし、何も言われなければ、翌年も贈るのがマナーです。というのも、お歳暮をいきなりやめてしまうのは失礼にあたるからです。 お歳暮の中身は、相手の趣味や嗜好(しこう)に合わせて選ぶようにしましょう。ただし、お歳暮に選んではいけない品物があります。靴、スリッパ、靴下、マットは踏みつけるものなので、お歳暮には不適切といわれています。ハサミや包丁なども「縁を切る」という意味をもつため、贈ってはいけません。人との別れを連想させるハンカチもよくないでしょう。 相手に勤勉奨励の意味をもつ時計やカバン、筆記用具類の仕事道具は、目上や取引先の人に対して失礼にあたるとされます。商品券などの金券は、「お金を恵んであげる」という意味とされ、金額も分かってしまうため避けたほうがよいとされています。語呂合わせで4(死)と9(苦)を連想させる、「くし」のようなものも縁起が悪いと思われるので避けましょう。
お世話になった人に12月13日~25日頃に贈ろう
お歳暮は上司やお得意さま、両親や義父母などお世話になった人に対して、12月13日~25日頃に贈ります。 お歳暮の相場は、上司やお得意さまの場合は5000円程度、両親や義父母の場合は3000~5000円程度です。あまり高いものを贈ると相手に気を遣わせてしまうため、避けましょう。以上のことを踏まえて、相手への感謝が伝わるように、お歳暮を贈るようにしましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部