アメリカのハロウィンは“危険と隣り合わせ”?「仮装している人のなかに犯罪者がいるかもしれないから」
Cartoonがパーソナリティを務めるinterfmで放送中のラジオ番組「sensor」(毎週金曜19:00-22:00放送)。番組コーナー「NY Future Lab」では、これからの時代の主役となる「Z世代」と「ミレニアル世代」にフォーカス。アメリカの若者たちが普段何を考え、何に影響を受け、どのような性質や特徴があるのかなどについて、Z世代・ミレニアル世代評論家のシェリーめぐみが座談会形式で彼ら、彼女らの本音を引き出していきます。 今回のテーマは、「日米のハロウィンの違い」。「NY Future Lab」のメンバーが、ハロウィンの思い出や、日本のハロウィンとの違いを語り合いました。
◆ハロウィンの思い出を振り返るZ世代のメンバーたち
ヨーロッパ発祥のお祭りであるハロウィン。本来は10月31日におこなわれ、仮装をした子どもたちが近所の家を訪ね、「トリック・オア・トリート(お菓子くれないといたずらするよ)」と言ってお菓子をもらうイベントです。 日本では10月から各商業施設などで関連イベントがおこなわれ、月末近くになると仮装やコスプレをした若者が街中を散策します。 ハロウィンの本場、アメリカのZ世代はハロウィンにどんな印象を抱いているのでしょうか? 今回は、日米でのハロウィン感の違いに注目します。まずは、ラボメンバーからハロウィンの思い出を聞きました。 ケンジュ:ハロウィンは大好き。でも、ずいぶん長いこと参加してないな。 メアリー:ハロウィンっていいよね。 シャンシャン:私もハロウィンが好き。でも、もう参加していないんだよね。お菓子をもらうために大人が仮装をして街を歩くのはなんか変な感じがするし。 ミクア:ニューヨークの小学校のハロウィンは最高だと思う。まず、仮装は絶対必要。仮装なしで学校に行くわけにいかなかった。「なぜ仮装をしていないの?」って怒られちゃうんだ。 だから、ママと一緒にパーティーシティというお店に買いに行ったのを覚えている。いつもハロウィンギリギリに行くから、ものすごく混んでいたな。私はいつも変なコスチュームを着ていたかも。クモの女王みたいな仮装とか。 学校に行くと先生も子どももみんな着飾っていて、本当に楽しい雰囲気だった。コスチュームのコンテストもあったから、めちゃくちゃ派手な仮装の人もいた。「本当にそれで電車に乗って来たの!?」って驚いたりね。 それと、「ハロウィンだし危ないから」って、早く帰れたんだよね。そのあと、トリック・オア・トリーティングに行って、お菓子をたくさんもらえた。本当に最高の思い出。 ケンジュ:僕もハロウィンが好きだったな。最後にトリック・オア・トリーティングしたのは、確か15歳くらいだった。友達と高校が終わってから住宅地に行って、トリック・オア・トリーティングを楽しんだよ。 ミクア:ブルックリンでは家をクレイジーに飾る人たちがいて、地図まで用意されている。だから子どもたちは公園に集合して、地図を見ながら家々を回ってトリック・オア・トリーティングを楽しむんだよね。かっこいい家やすごいコスチュームを見ることもできた。とにかく、お菓子を集めに行くのが楽しかった。 シャンシャン:あるとき、いつものように学校を出てトリック・オア・トリーティングに行ったんだ。デリに寄ったとき、私が「トリック・オア・トリート」と言ったら、おばさんが私を上から下までジロジロ見たの。「あんたコスチュームを着ていないね。仮装していないとお菓子はもらえないよ」と言われて、私はすごく傷ついた。たしか12歳だったと思う。 仮装をしてたくさんお菓子をもらった思い出を振り返ったラボメンバーたち。ハロウィンが好きな大人も多く、オフィスでは仮装が許可されている企業も少なくありません。 また、2023年の仮装トップ5は以下のようになりました。 1位:バービー 2位:プリンセス 3位:スパイダーマン 4位:魔女 5位:妖精 ニューヨークでは毎年「ビレッジ・ハロウィン・パレード」と呼ばれる、子どもと大人たちによる仮装パレードが開催されます。ニューヨークで唯一の夜のパレードであり、50回目となる2023年の開催では、およそ5万人が参加。パレードでは200万人の見物客が集まり、ハロウィンの人気が衰え知らずであることがわかります。