韓流作家のノーベル賞受賞が引き起こした「街角書店」の再発見
【10月20日 KOREA WAVE】韓国の作家、ハン・ガン(韓江)さんのノーベル文学賞受賞で大型書店でその本が売り切れる中、ソウルや釜山など各地の小型書店でハン・ガン作品を求める客が殺到している。 たとえば、ソウル在住の29歳会社員。普段、大型書店で経済書籍など非文学の本だけを購入してきたという。ハン・ガンさんのノーベル賞受賞の知らせを聞いて、本を手に入れるために初めてソウルのある小型書店を訪ねた。 この会社員は「学生時代から文学との間に壁があったが、ハン・ガンさんの本で入門したくなり本を探しに来た。ハン・ガンさんの本は手に入れることができなかったが、書店員と本の好みに関して対話し、気に入った他の本を選んできた」と話した。 小型書店の魅力は、大型書店のような圧倒的な品揃えではなく、店員との対話や、個々の読者に合った本をおすすめするキュレーション(推薦・選定)にある。書店員は、ノーベル賞をきっかけに本が人々の日常に根付くきっかけとなることを願っている。 一方で、小型書店は大手書店に比べて在庫確保が難しい状況が続いている。ハン・ガンさんの作品が人気でも、多くの小型書店で再入荷の見通しが立っておらず、ハン・ガン人気に便乗できないという現実も抱えている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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