【ハンドボール】“レミたん”土井レミイ杏利が今季限りで現役引退 SNS700万超フォロワー
ハンドボール男子元日本代表主将で“レミたん”の愛称で知られる土井レミイ杏利(34=ジークスター東京)が20日、今季限りでの現役引退を発表した。フランス人の父、日本人の母をもち、21年東京五輪に出場。TikTok(ティックトック)で704万フォロワーを誇り、競技の幅広い普及に貢献してきた。 今季は所属の主将を務め、24日に開幕する日本リーグのプレーオフ(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)進出を決めている。 この日、都内で行われたプレーオフに向けた記者会見で「持てる力を発揮し、念願の優勝を達成して、その景色をファンやスポンサーの皆さまと共有したい。何かとジークスターは注目されやすいチーム。正直、まだ何も成し遂げていない。チームを気持ちの面で、1つにまとめる。キャプテンとして、声かけをして臨みたい」と誓っていた。 今季終了後もジークスター東京とともに、チーム活動への協力やアドバイスなど関係を継続し、ハンドボール界の発展に寄与していくという。 土井が発表したコメントは以下の通り。 このたび、23-24シーズンをもって26年間続けてきましたハンドボール競技を引退する決断をいたしました。 思い返すと、ここまでの道のりは決して順風満帆といえるものではありませんでした。 しかし今日のこの日まで、何度くじけそうになっても前に進み続けることができたのは、家族、チームメート、スポンサーの皆さま、そしてファンの皆さまの支えがあったからこそです。 これはこの26年間において一番の財産です。 私にとって現役最後の試合となるプレーオフ。支えてくださっている皆さまはもちろん、今シーズン中にチームを離れた宮国選手、小室選手、アナリストの荒川さんのためにも、念願の初優勝を達成するために力の限りを尽くします。 どうか最後まで変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。 そして私が引退した先も、ジークスター東京の応援、日本ハンドボール界の応援をよろしくお願いいたします。 ◆土井レミイ杏利(どい・れみい・あんり)1989年(平元)9月28日、千葉県生まれ。フランス人の父と日本人の母の間に生まれ、小3からハンドボールを始める。埼玉・浦和学院高、日体大をへて仏リーグでプレー。16年から代表入りし、21年東京五輪では主将として全5試合に出場。同年に大崎電気からジークスター東京へ移籍。特技はスピンシュートとダンス。180センチ、80キロ。血液型A。