心癒やす秘境の名瀑 四方木不動滝に新緑映える 鴨川(千葉県)
安房の名瀑(めいばく)の一つ、鴨川市四方木地区にある不動滝が、新緑の見ごろを迎えた。人里から離れた秘境感たっぷりの場所にあり、足を運んだ人たちを癒やしている。 県道市原天津小湊線の四方木バス停から東に1キロほどの場所にある。高さ約10メートル、幅約8メートルの夫婦滝で、向かって右側が「雄滝」、水量が多いときのみ姿を現す左側が「雌滝」と呼ばれている。 観光名所にしようと、地域住民が中心となり、階段や滝見台(展望台)、周辺の散策路など、ポケットパークを整備。青葉がもえる初夏、紅葉の秋には、ちょっとしたにぎわいを見せる。 6日は、水量が多く、水の流れとカジカガエルの鳴き声が、色鮮やかな新芽に彩られた山肌にこだましていた。 船橋市から1泊2日で南房総観光に訪れたという3人家族は「こんなスポットが千葉にあったとは知らなかった。来てみて本当に良かった」と話していた。 マイカーの場合は、県道からの小道の幅員が狭く車のすれ違いが困難なため、「四方木ふれあい館」の無料駐車場を利用。 不動滝の動画を房日新聞公式YouTubeで公開。