薬の飲み違いや飲み忘れを防ぐ装置 高校生が開発 病院に提供へ
高齢者による薬の飲み違いや飲み忘れを防ぐ装置を大分県津久見市の高校生がおよそ1年をかけて開発しました。 【写真を見る】薬の飲み違いや飲み忘れを防ぐ装置 高校生が開発 病院に提供へ 大分県立津久見高校の普通科2年生が中心となって開発したのは薬を飲む時間を知らせる機能などをもつ服薬管理装置です。製作のきっかけは地元の課題について学ぶ授業の一環で高齢化について調査したことでした。 (生徒)「高齢者に薬の飲み間違い、飲み忘れの問題があることに気づいて、どのように解決するかを考えていきました」 現在、津久見市の高齢化率は46.7%。生徒たちは医療の現場を訪れ、高齢者にとって薬の種類と量が多く管理が難しいことを知りました。この課題を解決するため装置を開発することに。材料費の計算や製作は商業科や工業科と連携して行い、およそ1年かけて試作品を完成させました。 完成した試作品は朝昼夕晩の4色の光で飲む薬を知らせてくれます。薬を飲む時間を知らせる音はボタンのスイッチを押すまで鳴り続けるため、飲み忘れを防ぐことができます。 (生徒)「音と光は飲む時間と飲む場所を知らせてくれます」「薬を飲むまで光続けているので飲み忘れを防げます」 2月には津久見市内に住む80代の女性にモニターを依頼し、実際に使用した感想や意見をもとに、より使いやすくなるように取り組んでいます。 (生徒)「光が見にくかったりするのを改善しようと思います」「薬の飲み間違い、飲み忘れが起こらないように困っている人たちのために使っていただけると嬉しいです」 高校生が地域に貢献したいという思いで始めた活動。ボタンの位置や光の色などより使いやすくした完成品は今年12月頃にできる見込みで、複数台を製作し、まずは津久見中央病院に提供する予定です。
大分放送