辛口恩師も太鼓判を押すDeNA・筒香の気遣い「大したもんだよ」 流ちょうな英語で助っ人たちのケアに尽力
長らく神奈川・横浜高で野球部長を務め、DeNA・筒香嘉智外野手(32)の恩師でもある小倉清一郎氏は、時間の許す限り、まな弟子の打席をテレビでチェックしている。15歳の頃から見てきただけに筒香の打撃を知り尽くしており、気になる箇所があれば電話でアドバイスしているという。 CSファイナルSでは「オープンスタンスにしているけど、なおかつステップしたら右足のかかとにかかりすぎて、右足が最初から突っ張ってる。親指に力を入れ、かかとが少し浮くぐらいステップしないと、体重が乗らない。それじゃ打てねえよって」と助言。「俺から連絡したんだけど、一生懸命聞いていたよ」と筒香も師の助言を真摯(しんし)に受け止めているようだ。 米国でのプレーを経て今季、5年ぶりに日本球界に復帰。小倉氏は、ベンチでの様子に成長を感じている。「外国人とたくさん話して、いろいろ日本の野球を教えているようだね」。筒香はオースティンやフォードらと、流ちょうな英語で談笑する場面が多い。後輩への面倒見がいいことで知られるが、助っ人たちのケアを買って出る。異国の地でプレーする苦労を、身をもって感じてきたからこその配慮だ。 「英語しゃべれんのかって聞いたら『ほぼ100%話せます』って。大したもんだよ」。辛口で知られる名伯楽も太鼓判を押すほど、筒香は野球人としての幅を広げている。(デイリースポーツDeNA担当・福岡香奈)