家事をやらない「ダメ夫」を激変させる3つの方法とは?【夫婦問題カウンセラーが解説】
「幸せだったのは結婚して3年だった」というのは、夫婦間のグチとしてよくある話です。新婚を過ぎると、お互いのアラも見え出し、だんだんモヤモヤする出来事が起きるように……。夫婦問題カウンセラーとして活躍する河村陽子さんは、自身が経験した問題を解決し、いまは「この人だから私は私らしくいられるんだなぁ」と感じられるほど夫を信頼する家庭を築いています。河村さんの著書『うちの夫を「神夫」に変える方法』(青春出版社)から、家族を大切にし、家事にも自発的に取り組む非の打ち所のない夫「神夫」を育てていく方法を、妻の立場からご紹介します。 ● 言い方ひとつで夫は鬼化します 「夫にちょっとした家事や用事を頼んだだけなのに、ガチ切れされちゃった」 「平日、子どもと一緒にいるのはほぼ私。週末ぐらい子どもと関わってほしいのに、夫はいつもゴロゴロ。家族に関心ないのかな」 そんなつもりはないのに、ちょっとした言葉や行動などによって夫が怒って豹変(ひょうへん)することはありませんか? 大声で怒鳴る暴君と化したり、逆にダンマリを決め込んであなたを無視したり。このように夫が妻の手に負えなくなってしまう状態を、ここでは夫の「鬼化(おにか)」と呼びます。 実際、鬼化した夫は聞く耳も持たず理不尽な自己主張ばかり繰り返したり、場合によっては家庭を顧みなくなって浮気・不倫やDVに走ったりと、非常に困った“鬼”になってしまいます。こんな夫では夫婦でいることの幸せなんて感じられないし、子どもにも悪影響が及ぶかもしれませんね。 では、夫を鬼化させないためにはどうしたらいいのでしょうか。
まず知っておいてほしいのは、男と女の考え方、物事の捉え方の違いです。多くの男性が何よりも嫌うのは、決めつけられることです。 妻が「あなた、こう思っているんでしょう?」と思考の代弁をしたり、「また○○しようとしてるわね」と行動の先読みをしたりすると、夫は100%拒否反応を示し、速効で鬼化へのレールが敷かれてしまうので要注意です。 ● 夫が気持ちよく家事をしたくなる妻のひとこと 女性にとって家は、家事や育児をする場所です。もちろんくつろぐ場所でもありますが、清潔さや快適さを維持して、美味しい料理をつくり、家族の衣類をキレイにし、子どもに向き合うといったタスクを滞りなくやり遂げるところ。いわばコックピットという側面があります。 では、男性にとって家とは何でしょうか。断然、休む場所です。何といっても夫は家でゆっくりしたいのです。だから妻がド直球で「掃除して」と頼むと、夫はカチンときてしまうんですね。 そもそも男性は指示されること、命令されることが大嫌い。毎日、会社で上司から指示が飛んできて対応を余儀なくされているのに、「家にいるときまで命令されたくないんだよ!」となるわけです。 でも共働きなら妻だってそれは同じ。とはいえ、「私だって働いてるんだから、ちょっとぐらい手伝ってくれてもいいでしょう!」などと言ってしまうのは完全にNGです。空気はどんより重くなり、怒りの導火線に火がつきます。当然ながら掃除なんてしてもらえず、夫婦関係が冷え込むだけ。 働く多くの女性は、日々いろいろな用事に仕事に家事に育児に忙しくしています。どうしても余裕がないとき、たまたま手が空いていそうだった夫にちょっとした家事を頼んだだけで怒られる、そもそも普段から夫が家のことを何もしてくれないと訴えるクライアントは大勢いらっしゃいます。 望み通りに夫に動いてもらいたいなら、やってほしいことをそのまま伝えるよりも、言い方をちょっと工夫して伝えるほうが成功率がアップします。私が皆さんにお勧めしているのは次の3つの方法です。