センバツ高校野球 作新学院 選手紹介/11 /栃木
◇集中力磨き、一打に勝負 粒良大輝内野手(2年) 「自分より打撃が得意な人はたくさんいるけれど、勝負強さでは負けたくない」とバットを振ってきた。昨秋の関東大会決勝では代打で出場し、リードを広げる適時打を放つことができた。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 「代打は一打席しかないぞ」という小針崇宏監督の言葉を胸に、日々の打撃練習の時から「絶対に1球も打ち損じない」と集中力を磨いてきた。「センバツでは、チャンスで出場して一打で走者を還したい」と意気込む。 兄の優太さんも作新野球部OB。優太さんは2020年、新型コロナウイルスの感染拡大のため夏の甲子園が中止になった時に3年生だった。「行きたくても行けなかった兄の分まで、甲子園で思いきり暴れたい」。宇都宮市立姿川中出身。175センチ、79キロ。 ◇積極性と粘る打撃、武器 根本一冴(いっさ)内野手(1年) 小学生のころから選球眼には自信があり、「初球から振り抜く積極性と、2ストライクからの粘りの打撃が持ち味」と話す。 幼少期にテレビで作新学院が甲子園で躍動する姿を見て憧れ、入部した。作新ではAチームに入っていない1年生はグラウンドに入れず、その周りで練習をする。入学からしばらくはAチームに呼ばれる同級生を見る度に落ち込み、「なんとしても憧れだった作新のグラウンドに入りたい」と、帰宅後は毎晩、300回素振りをした。昨年の8月、ついにAチームに入ることができ「すごく興奮した」と振り返る。 「応援してくれている家族や友人に勇気を与えられるように、チャンスで1本を打ちたい」。鹿沼市立西中出身。167センチ、62キロ。【鴨田玲奈】=つづく