阿部一二三、日本男子5人目の五輪連覇 柔道男子66キロ級 兄妹での同日制覇はならずも、19年から無敗の無敵王者証明【パリ五輪】
◆パリ五輪・柔道男子66キロ級(28日、シャンドマルス・アリーナ) 東京五輪覇者の阿部一二三(パーク24)が決勝でリマ(ブラジル)を一本勝ちで下して日本男子で5人目となる連覇を成し遂げた。前人未到の「4連覇を目指す」と常に公言している無欠の柔道家が、目標へまた一歩前進する偉業を成し遂げた。2019年8月から続く無敗も継続した。兄妹による2大会連続同日制覇はならなかったが、世界一の力を見せつけた。 ■美しく輝くエッフェル塔、パリ五輪開会式中の街の様子は…【写真】 初戦から圧倒的な力を示し続けた。同じく連覇を目指した妹の阿部詩(同)がまさかの2回戦敗退を喫する中で、2回戦は背負い投げと袖釣り込み腰でわずか59秒でけりをつけた。準々決勝では鼻から出血しながらも大内刈りでたたきつけ合わせ技で勝利。延長戦突入した準決勝も直後に見事な払い腰で技ありを奪った。 世界中の猛者から追われる立場となった東京五輪後も歩みを止めることはなかった。大外刈りを習得するなど攻撃の形を増やしてきた貪欲な王者が、また一つ誰もなしえたことのない領域へ近づいた。 ◆阿部 一二三(あべ・ひふみ)1997年8月9日生まれ。26歳。兵庫県出身。男子66キロ級。初出場だった2021年の東京五輪金メダルに輝いた。全日本選抜体重別選手権は3度優勝。世界選手権は17、18、22、23年と4度制した。兵庫・神港学園高から日体大を経てパーク24。167センチ。 【#OTTOパリ五輪情報】
西日本新聞社