「写真30枚レポ」歩き始め1分から絶景! 標高300m未満でも大人気「ご当地アルプス」見どころ
●古法華池から馬の背へ 笠松山から下山すると舗装路に出る。ここを右折し、西へ少し歩くと古法華池に至る。池のほとりには休憩によさそうな場所がいくつもある。 続いて向かうのは「加西アルプス」名物スポット「馬の背」。「馬の背」は、古法華池に流れ込む小川に架かる橋の脇から登る。「馬の背コース」入口の唯一の目印は、多くの人が誤字を指摘する「馬の瀬」と書いてある道標。ここも「加西アルプス」の名物スポットになっている。唯一の目印なので登山者にとっては非常にありがたい道標だが、けっこう凝った作りなのに「背」より画数が多い「瀬」の誤字が印象的だ。 なお「馬の瀬」の道標から「馬の背」までは急登。振り返ると古法華池が真下に見えて美しい。 急登を登りきると「馬の背」に至る。ここは吊橋と人気を二分する「加西アルプス」の名所。迫力ある景色が左右に広がり、左側には笠松山全体が見渡せる。 なお「馬の背」は道幅もあり危険な場所ではないのだが、当然、端を歩くと転落する恐れがある。道の真ん中でも十分景色は堪能できるので、足元には注意しよう。 ●下山 「馬の背」から小さなピークを3つ越え、善防山から「吊橋」のルートを横切り下山する。小さなピークの前後もなかなか眺めがよく、景色に飽きることがない。 最後に、善防山から吊橋のルートを横切り、右に善防山、左に笠松山を眺めながら下山する。
■立ち寄りスポット
古法華自然公園には「加西アルプス」以外にも、時間があれば立ち寄りたいスポットがいくつかある。 ●古法華寺 善防山と笠松山の谷間にある古法華寺は、NHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』のロケ地となった寺。古法華石仏という石仏群が有名で、京都の「愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)」を彷彿させるようなユニークな石仏も楽しめる。 寺の裏には笠松山へ登る登山口。笠松山だけを訪れるのであれば、「古法華寺ルート」がおすすめだ。 ●古法華池 「8の字縦走コース」でも傍を通るが、古法華池は風光明媚なスポットである。池を眺めながらゆっくりできる場所も多く、縦走登山のお昼休憩におすすめだ。 ●古法華自然公園キャンプ場 古法華自然公園キャンプ場は、古法華自然公園西側にある人気の無料キャンプ場。利用するには予約が必要だ。平日でもキャンパーで混雑しており、とても賑やかな場所である。 キャンプ場前の道をさらに西へ進み、古法華自然公園を抜けると、「ラジオ体操考案者 大谷武一(おおたにぶいち)生誕の地」の碑がある。 ●王池親公園 王池親公園は、古法華自然公園の東端にある溜池公園だ。「加西アルプス」の登山口でもあるこの公園は、溜池が多い播州の中でも美しい景色で知られている。 池の中央に浮かぶ王子皿島にかかる眼鏡橋は写真素材にもよく使われている写真映えのする橋。「加西アルプス」の登山後には、ぜひ立ち寄りたい。
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