【老後貧乏】「ギャンブル」VS「支出がわからない」老後貧乏に陥りやすいのはどちら?
老後2000万円問題があるように、昨今の日本では老後に備えて自助努力が必要といわれています。しかし、老後のお金がない、定年後に安定した生活ができない人や予備軍は一定数存在し、その原因はさまざまです。 そこで今回は、ギャンブルをする人と支出が分からずお金の管理ができない人、どちらの方が老後貧乏を招きやすいのかみていきます。
老後貧乏を招く致命的な原因になりかねないのは?
老後貧乏を招く原因をどちらか一つに絞るとしたら、リスクが高いと考えられるのは「お金の管理ができない」ほうです。なぜなら、ギャンブルは節度をもって楽しめば、支出をコントロールできるためです。 ギャンブルよりも、お金を管理できない方が老後貧乏を招きやすいでしょう。仮にギャンブルで毎月1万円失っていたとしても、収入と支出が把握できていれば、マイナス分を節約などでカバーできます。 実際、消費者庁が行った「ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査結果」によると、宝くじ、競馬、パチンコのそれぞれにおいて、一度に使う金額は1001円~1万円程度が最多でした。 ギャンブルときくと大金を費やすイメージを抱く方が多いかもしれませんが、節度をもって楽しんでいる方が多いようです。 一方で、お金の管理ができていないと「何にどれだけ使ったのか分からない」という状態になります。外食や旅行で思わぬぜいたくをしたり、子どもや孫に高額の買い物をしたりと、気づかないうちに大金を費やしているケースもあるでしょう。 したがって、老後貧乏を招く原因となるのは「お金の管理ができない」ことだといえます。
いわゆる「老後貧乏」に該当する人はどれくらいいる?
厚生労働省によると生活保護受給世帯の中で高齢者世帯の割合が最も多く、生活保護を受けている高齢者世帯は令和4年3月時点で91.3万世帯となり、平成24年の67.8万世帯からおよそ24万世帯も増加しています。 生活保護を受給するに至っていない家庭でも、「毎月貯金を切り崩している」「子どもからの仕送りがないと生活がなりたたない」など、楽ではない生活を送っているシニア世帯も存在すると考えられます。 もちろん、年金額が不十分であったり、事情によって支出をおさえられなかったりするケースもあるため一概にはいえませんが、お金の管理をすることで老後貧乏の状態を脱することのできるご家庭もあるはずです。 もしもご自身で資金を考えることが難しい場合は、知人や専門家に相談して、お金の管理をすることから始めてみるといいかもしれません。
老後に備えてお金の管理をしっかり行おう
お金の管理さえできていれば、ギャンブルを楽しんだとしても老後貧乏を招く直接の原因とはならないでしょう。 一方で、毎月の収支が把握できていない、定年後もローンが残るなど、お金の管理ができていない場合は老後貧乏に陥りやすいかもしれません。老後貧乏に陥らないために、お金の管理はしっかりと行っていきましょう。 出典 消費者庁 ギャンブル等に関する消費行動等についての意識調査結果(4ページ) 厚生労働省 生活保護制度の現状について(3ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部