レッサーパンダ風太が国内最高齢の21歳に 千葉市動物公園
背筋をピン伸ばし、珍しい立ち姿で一大ブームを巻き起こした千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」が5日に21歳の誕生日を迎えた。レッサーパンダとして国内で最高齢の21歳。人間でいえば「かなりのおじいちゃん」または「後期高齢者」にあたる。
この日は気温が高かったため、屋外での展示に代えて寝室での様子がモニターに映し出されることに。飼育員がリンゴやバナナ、煮たサツマイモなどを型抜きして盛り合わせた特別な「バースデーケーキ」をプレゼント。お祝いに訪れた人たちはモニターの写真を撮るなど風太の様子を見守った。
「風太くん」の一族を17年間見続け、2022年に「レッサーパンダ風太一家 5世代、15年の物語」の四コマ漫画を出版した千葉市在住の愛好家、中野志保さんは、「昔は尖っている感じがしたが、最近は優しい表情になってきた。その変化を常に楽しませてもらっている。人間っぽいコミカルな感じを感じさせてくれるのが風太の魅力」と言い、「これからも頑張って25歳を目指す勢いで毎日元気でいて欲しい」と述べた。また、飼育員の石田郁貴さんは「変わらず皆さんに風太が愛されていることが嬉しい」と想いを語った。
千葉市動物公園はこの7月から、暑さで来園者が減る7月と8月の入園料を2割引きにする料金変動制の試験導入を始め、対象になる高校生以上の大人の入園料を800円から640円にしている。