バイデン米大統領の息子に有罪評決、不法な銃購入・所持で
(ブルームバーグ): 米デラウェア州連邦裁判所の陪審員は11日、不法な銃購入・所持の罪でバイデン大統領の息子、ハンター・バイデン氏(54)に対し有罪評決を下した。現職の米大統領の子供が有罪評決を受けるのは初めて。
ハンター被告は、銃器購入時に記入する連邦政府の書類で、麻薬常用者ではないと申告したなど、3件の連邦法違反で有罪評決を受けた。
今回の評決は、11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領に政治的、個人的な混乱をもたらす。約2週間前には、対抗馬のトランプ前大統領が、不倫口止め料を不正に処理した罪で有罪評決を受けたばかり。これらの裁判が選挙にどのような影響を与えるかは不明だ。
バイデン大統領はこれまで、陪審員の評決を尊重するとし、息子を恩赦しない意向を示している。
バイデン米大統領、次男ハンター氏有罪でも恩赦せず-評決を尊重
バイデン大統領は評決後に公表した声明で「ハンターが控訴を検討する中で、裁判の結果を受け入れ、司法手続きを尊重し続ける」と表明。「愛する人が依存症との闘いを乗り越え、回復する中で強くなる姿を誇りに思う気持ちを、同じ経験を持つ多くの家族が理解している」と続けた。
原題:Biden Rules Out Pardon for Son Hunter, Will Respect Verdict(抜粋)
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Jef Feeley, Chris Strohm