中越典子さん(44)泣いて怒って笑って…育児は常に全力投球!「イライラもするけど、今は“命の美しさ”に向き合っていたい」|STORY
育児に全力で向き合うことが、役者としての成長につながると信じて
子育てはなかなか強烈で、本当に魂を削りますよね。メトロノームが左右に振れるような、行ったり来たりの感情の揺さぶりは日常茶飯事。でもその分、「命ってこんなに美しいんだ!」と教えてくれる存在でもあります。 子育てをするようになってから、怒って泣いて笑って…色々な感情を共有しながら過ごす日常も、その全てがキラキラして見えるようになりました。もっと仕事をしたいという気持ちもありますが、今は目の前の子どもたちに一生懸命向き合いたい。 小学校低学年までは本当に大切な時期だと思うし、頼ってくれているうちにいっぱい一緒に遊んで、沢山の経験をしたいんです。それが数年後、役者としての味や深みに昇華していくと信じているので、今は子育てに焦点を合わせて全力で楽しんでいます。 育児のモットーは、子どもが“遊びたい”という気持ちを最優先させてあげること。だからちょっと面倒臭いなと思っても、基本的には彼らの思いを尊重して、安心して遊べる環境をつくってあげたい。 例えば、寝る10分前に「りんごに絵を描きたい」とか言い出すわけですよ。「なんで今よ!?」と思ってつい怒りたくなるけど、「よし、じゃあちょっとだけやろっか!」と気持ちに寄り添う。本当にちょっとしたことですが、日常の中で子どもたちの気持ちを満たすように心がけています。
子どもが生まれてから描くようになった夢は、“絵本を作ること”
自分時間につい観てしまうのが、夫婦や子育てなど家族をテーマにした映像作品。最近は特に、そういうハートフルなストーリーにめっぽう弱いですね。だから女優としては、家族愛を描いたものや、大人の恋愛作品に出演したいというのが当面の目標です。 プライベートでは、“絵本を作りたい”という夢を持っています。高校で芸術を専攻していたので絵を描くことが好きなのですが、ちょうど子どもが生まれた頃にふと題材が思い浮かんで。それから「絵本を描きたい」という思いが沸々と湧いてきました。育児をしていると、子どもたちにこんなメッセージを伝えたいと思う瞬間が日常的にありますよね。 色々な絵本を読んでいると、中にはお説教っぽく感じてしまうものも結構あって…それだと心には響かないから、お説教臭くならず、心にスッと溶け込むような物語にしたい。言葉は少なくても、ちゃんと核となるメッセージがある作品はいつまでも心に残り続けますよね。 今、絵本を通して伝えたい思いは、「1人ひとりの個性を大事にしていこうよ」というもの。たとえ、みんなとは違うことをして周りの賛同を得られなくても、自分の個性を誰かが認めてくれたら、世界はどんどん広がっていくし、沢山の人が自由に羽ばたける。子どもに限らず、誰だってバカにされたり怒られるのが怖くて、なかなか挑戦できなかったり、前に進めないことが多々あると思うんです。 その勇気を持つ大切さを届けられる絵本にしたいなと。テーマもストーリーも大方決まっているのに、肝心の絵についてはピンとくるものが描けず煮詰まっています(笑)。自分の中で納得のいく絵やキャラクターが描けたら少しずつ形にして、1年後には…完成させるのが目標ですね(笑)!いつか子どもたちに読んでもらえる日を夢見て、制作に打ち込みます。