セリエA最下位低迷のモンツァ、元イタリア代表DFのネスタ監督解任を発表
モンツァは23日、同クラブのトップチームを率いるアレッサンドロ・ネスタ監督の解任を発表した。後任は、サルバトーレ・ボケッティ氏に決まっている。 【ハイライト動画】モンツァ、ユーヴェに敗れ痛恨の3連敗 2018年9月、かつてミランに黄金期をもたらした故シルヴィオ・ベルルスコーニ氏によって買収されたモンツァは、アドリアーノ・ガッリアーニCEO(最高経営責任者)の下で着実に力をつけ、2021-22シーズンにはセリエA昇格プレーオフを勝ち抜く形で、クラブ史上初の1部昇格を決めた。一昨シーズンは11位、昨シーズンは12位と、上位進出は果たせずとも、残留という最低限のミッションを成し遂げ、今季はセリエAで3年目のシーズンを迎えていた。 今夏にはネスタ新監督を招へいした。現役時代にラツィオやミランなどで活躍したイタリアを代表する名センターバックは、現役引退後にアメリカやセリエBの複数クラブで指揮を執り、満を持してセリエAの舞台に初挑戦。しかし、ネスタ監督に率いられたモンツァはセリエA開幕から7試合未勝利と低迷。10月21日に行われた第8節ヴェローナ戦を3-0で制し、今季初白星を飾ったが、以降は泥沼の9戦未勝利と苦しんだ。 現時点での成績は1勝7分9敗の勝ち点「10」で、順位も最下位の20位に低迷。ラウンド16まで勝ち進んでいたコッパ・イタリアでも、今月3日にはボローニャに0-4で敗れ、敗退が決まっていた。22日に行われた第17節ユヴェントス戦を1-2で落としたことで、セリエAでは今季2度目の3連敗を喫しており、同試合の翌日に解任が決まった。 シーズン途中でネスタ監督との契約を解除することを受けて、モンツァはクラブ公式SNSを通して声明を発表。「クラブはネスタ監督のこれまでの功績に感謝するとともに、今後の活躍を願っています」とメッセージを綴った。 新監督にはボケッティ氏を迎え入れることが決定。ボケッティ氏は選手時代の古巣でもあるヴェローナで指導者キャリアを積んでおり、これまでに同クラブのユースチームの監督やトップチームのアシスタントコーチ・監督を歴任。2022-23シーズン終了時にクラブを離れてからはフリーの状態が続いていたが、モンツァの立て直しを託される形で現場復帰を果たすことが決まった。 なお、モンツァの発表によると、ボケッティ監督との契約期間は2027年6月30日までだという。
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