「事故思い起こして」現場近くに「生」の花文字 JR脱線事故19年
乗客106人と運転士が亡くなったJR宝塚線(福知山線)脱線事故から25日で19年になるのを前に、兵庫県尼崎市の事故現場近くの田んぼに地元住民が育てた「生」の花文字が浮かび上がっている。 【写真】JR宝塚線脱線事故現場近くに作られた「生」の花文字=2024年4月20日午後0時39分、兵庫県尼崎市、朝日新聞社ヘリから、林敏行撮影 文字は縦横とも約10メートル。萩本啓文(ひろふみ)さん(70)が定年退職後の2015年から毎年、ダイコンの白い花を咲かせて描いてきた。 09年から21年まで近くの別の場所で「命」の花文字をつくっていた農家の松本三千男さん(88)の活動に感銘を受けて始めた。萩本さんは「花文字を見てご遺族、事故に遭われた方が癒やされ、電車を使う方々が事故を思い起こしてくれたらと思う」と話している。(石田貴子)
朝日新聞社