【ウエディング・パーティ最旬トレンド】写真映えするブライダルパーティの演出と、欧米でのスタイルを紹介
写真の新郎新婦を囲んで颯爽と並んでいるのは、ブライダルパーティ(またはウエディング・パーティ)といわれるアッシャー(男性陣)とブライズメイズ(女性陣)です。欧米のウエディングでは、皆さんもこうしたシーンを目にすることが多いと思います。 最近は日本でも演出の一部として、ブライダルパーティの役を友人にお願いするカップルも増えてきたようですね。そこで今回は、写真映えするブライダルパーティの提案と、欧米での彼らの関わり方についてご紹介しますね。
ウエディング当日の朝は、新郎新婦にとっては慌ただしい一日の始まり。それぞれの友人や親族を中心にアッシャーやブライズメイズに任命された彼ら彼女らの役割は、挙式をスムーズに進行するためのお手伝いです。新郎新婦の支度を手伝う役割も担っているので、朝から二人のもとへ駆け付けるのが一般的。笑みや会話が絶えない環境で一緒に準備をしていくのです。
挙式時刻が近づく頃には、アッシャーたちは式次第を配ったり、ゲストを席までエスコートしたりします。ブライズメイズはゲストのコートや手荷物を預かるクローク係として大忙しです。その後の挙式では、聖壇中央通路(バージン・ロード)を入場し、祭壇前に整列して挙式を見守ります。
それから、皆さんにもお馴染みの、結婚指輪を聖職者のもとへ届けるリングベアラー(リングボーイ)や聖壇中央通路を清めるフラワーガールも、実はブライダルパーティの一員なのです。 ちなみに欧米では「幼い子供に高価なものを持たせるべきでない」というイエス・キリストの教えに従い、リングベアラーが運ぶ指輪はイミテーションが多いと言われています。
アッシャーとブライズメイズの衣装にも一定のガイドラインがあります。ウエディングのテーマに合わせることが多く、特にブライズメイズにいたっては色やデザインを揃えるものとされてきました。主役の新郎新婦がより目立つようにという配慮に加えて、ブライダルパーティには先に紹介したようなさまざまな役割があるため、ホテルマンのように統一されたユニフォーム姿で、といった考え方が理由のようです。
このほか、披露宴の席次レイアウトでは、新郎新婦がアッシャーやブライズメイズとテーブルを共にする、ブライダルテーブルというスタイルも人気です。ブライダルテーブルでは、ふたり(2つの家族)がひとつになることを象徴して、男女が交互に着席するスタイルを採用することも。いずれにしても、緊張が続く披露宴では心許せる友人たちが同じテーブルにいてくれたほうが気が休まりますし、会話も弾みますね。 日本の婚礼会場にはスタッフがいますから、欧米のようにアッシャーやブライズメイズを依頼する必要はありませんが、華やかなフォト撮影や演出の一部としてブライダルパーティを取り入れて楽しまれてはいかがでしょうか?
Text:YOSHIYUKI KOHARA