讃岐うどんとはまったく違う食感と魅力!北九州発「資さんうどん」のすかいらーく買収がこんなにも話題な背景
すかいらーくHDの傘下に入るメリットとして、一番大きいのが出店場所の選択肢が増えることだ。すかいらーくHDは店舗数もさることながら多様なブランドを持っているからこそ、豊富な物件情報を持っている。 同社ブランドであれば失敗する確率も下げられるため、入ってほしいと考えている物件オーナーも少なくないだろう。いい条件でいい物件に入ることはブランドの成功に欠かせない。その点だけを取っても、資さんうどんには大きなメリットがある。
■狙い目はフードコートへの出店 その1つがフードコートへの進出だ。これまですかいらーくHDは、ロードサイドでの展開を強みとして、店舗の拡大を図ってきたが、5月31日に発表された「統合報告書 2023」の中で、「商業集積地区への出店」や「大都市圏の私鉄沿線駅前への出店」「地方都市の駅前への出店」「地方中規模都市への多業態出店」の可能性に触れている。 駅前立地でいうと、かつて「Sガスト」というカウンター席中心の業態を開発し、首都圏の駅前に展開を行っていたことがあるが、2020年7月で店舗が閉店したという経緯がある。
これはどういう意味かというと、ロードサイドだけでなく、駅前のある程度坪数の小さな物件情報も持っているということだ。そこに、資さんうどんが入ることも予想される。 資さんうどんは、この7月に3日間限定で、東京でポップアップを展開し、ミシュランガイド、ビブグルマン3年連続受賞の「香川一福」の隣という立地だったにもかかわらず大盛況を博しており、駅前でも成功するポテンシャルを持っている。 また、それが布石となり、商業集積地の1つの選択肢としてショッピングモールのフードコートへの出店も考えられる。フードコートに行ったとき、うどん店に行列ができているのを見たことがある人も多いだろう。特に多いのが家族連れだ。キッズメニューを用意して、おまけを付けているお店も少なくない。