カキ養殖試験へ向け設備を設置 「市川漁協」「八戸みなと漁協」が実施
青森朝日放送
「つくり育てる漁業」に向けた新たな挑戦の第一歩です。八戸市でカキの養殖試験に使われる設備の設置が始まりました。 21日は午前7時ごろから太平洋に面した「市川船溜まり」に、「市川漁協」と「八戸みなと漁協」や青森県と八戸市の関係者など10人ほどが集まりました。 漁船にカキの養殖設備を積み込むと、1.3キロから2.1キロの沖合いを目指して出航しました。 そして水深9メートルと13メートルの海域に、養殖で使うバスケットをぶら下げる長さ50メートルの養殖ロープ2本や、それを海底に固定するアンカーロープを設置していきました。 今後はカキの種苗3千個ほどをバスケットに入れ、養殖ロープに設置して、1年から1年半ほど生育状況を見守ることになります。 【市川漁協 木田茂美代表理事組合長】 「1回やってみないうちは(成功するか)分からない、どっちみち」 【八戸みなと漁協 尾崎幸弘代表理事組合長】 「将来的にうちの息子も漁師を継ぐから、息子たちのことも考えればなんとか成功させたい」 カキの養殖試験は、八戸市の水産業の再興に向けた方策の一つとして、市が補助金で支援し、区画漁業権を管理する県が主体となり、市内の2つの漁協が行います。