強炭酸水「ウィルキンソン」、新施策は“ウィズフード”と“炭酸水曜日”/アサヒ飲料
アサヒ飲料の炭酸水ナンバーワンブランド「ウィルキンソン」は、新たな施策として「ウィズフード」と「炭酸水曜日」の施策を展開する。強炭酸の刺激で、口の中や気持ちをすっきりさせるねらいだ。 「ウィルキンソン」ブランドは、2024年に発売120周年を迎えた。近年は炭酸水の直接飲用が浸透して実績を大きく伸ばしており、2024年1~8月の実績も前年比102%、8月単月では同108%と伸長している。だが、炭酸水市場をより活性化するためには、これまで炭酸水があまり飲まれていなかったような場面での訴求が重要だと考え、新たな施策に取り組むという。 この施策を取り組むにあたり、アサヒ飲料は20~60代の500名を対象に曜日に関する調査や炭酸水と食に関する調査を2024年5月に実施した。その結果、週の中日で疲れがちな水曜日は、仲間とワイワイするよりも、無理せずゆっくり過ごしたい、体力温存して週の後半へ向けて気持ちを高めたいという意識があることがわかったとする。“平日に休肝日を設けるなら何曜日がよい?”の問いでは、最も多かったのが全体の39%を占めた水曜日だったという。 また、“ウィズフード”について、無糖炭酸水の「ウィルキンソン」は、緑茶飲料や有糖炭酸飲料と比較してさまざまな食事と相性が良いイメージを持たれている。一方で、実際に自宅での食事のシーンではイメージほど飲まれておらず、飲用実態とのギャップが大きいことが課題だった。 そこで、アサヒ飲料は、忙しい1週間を乗り切るための新提案として、“炭酸水曜日”を提案し、自分らしく前向きに明日への活力をチャージすることを呼び掛ける。水曜日にガッツリした食事と炭酸水を一緒に楽しんでもらう提案を強化し、炭酸水の飲用シーンの拡大に取り組む考えだ。
アサヒ飲料の無糖炭酸・果汁グループリーダーの香山宏さんはこのほど行われた説明会で、「“ウィルキンソン”は、働く人たちの前向きな気持ちを後押しするような取り組みを行う。金曜日の夜のようにはじけられないが、うまい飯と炭酸の刺激や爽快感により、自分らしく前向きに明日への活力をチャージ、忙しい一日を乗り切るための新提案として“炭酸水曜日”を訴求する」と話した。 発表会場では、料理研究家のコウケンテツさんが「炭酸水曜日」メニューとして、「旨味たっぷり!ひき肉とごろごろ野菜のキーマカレー」と、「濃厚&ジューシー!旨辛ヤンニョムチキン」の2品を紹介した。 「ウィルキンソン」を毎日飲んでいるというコウケンテツさんは、今回はガッツリしたメニューを紹介したものの、実際はどんな料理にも合うため炭酸水は今後いろいろな食事の場面でもっと飲まれるようになるだろうと話した。 「日本の食卓では、各国の料理が楽しまれている。私は30カ国以上の家庭で取材をしてきたが、スパイス料理や洋食、和食や韓国料理などが日々の食卓にあがるのは日本ぐらいだと思う。だからこそ、水やお茶などの選択肢のひとつとして、どの料理にも合う強炭酸水は、今後ペアリング率が増えるのは間違いない」。 「ウィルキンソン」は、2024年7~8月のテレビCMで“食事をウマくする強炭酸水”を訴求していた。アサヒ飲料は、中長期でも、継続して食事シーンの定着を図っていく考えだ。 なお、コウケンテツさんの考案した2つのレシピは、アサヒ飲料のX、インスタアカウントで公開されている。
食品産業新聞社