『元銀行員が10数億円窃取』まだ立件されないのはなぜ? 「100円のパンを盗んでも逮捕される時代に」紀藤正樹弁護士は疑念
弁護士の紀藤正樹さんが28日から29日にかけて、X(旧ツイッター)を連続更新。三菱UFJ銀行の貸金庫から顧客の金品を盗んだ事件で、犯行を認めている元行員が逮捕されない状況に、「銀行の不祥事隠しと言われてもおかしくない」と私見をつづった。 UFJ銀行は22日、行員が東京都内の2支店で2020年4月から24年10月までの約4年半、貸金庫を管理する立場を悪用し、約60人の顧客の金庫を無断で開けて金品を繰り返し盗んだと発表。行員は犯行を認めて、14日付で懲戒解雇にした。 紀藤さんは、UFJ銀行の発表直後、「この件すぐに元行員を逮捕しないとまずい」と指摘していた。今回の投稿では、UFJ銀行が事件把握したのが10月31日で、「この間元行員は犯行を認め懲戒解雇されたのにまだ逮捕されない」と、状況を説明。「コンビニで100円のパンを盗んでも警察呼ばれて逮捕される時代に10数億円も窃取した行員が逮捕されないのは異常。銀行の不祥事隠しと言われてもおかしくない状況」と断じた。 続く投稿では、週刊文春電子版の記事閲覧ランキングで、兵庫県知事問題などを抑えてこの事件が、1位であることを紹介した上で、「国民の関心事が高い大事件であることがわかります」と。「しかしこの間のマスコミの追及もなぜか弱く銀行側の記者会見もない」と、UFJ銀行とともに報道の姿勢にも疑問を呈した。 この事件に進展がない点については、実業家の「ひろゆき」こと西村博之さんも27日、Xへの投稿で「銀行の管理職ともなると上級国民なのかな? 3億円事件がかすむ程の金額なんだけどね、、、」と皮肉を込めて指摘している。 紀藤さんの投稿には、「何故なのか?兵庫の70万円よりよっぽど知りたい」「銀行側が被害届を出した時点で逮捕が出来ますよね」「何かの力が働くだね」「この件闇が深い気がします」「ありがちです。某銀行業務の職場にいましたが、そこで大金の横領が発覚したのにニュースにならなかったの、マジで驚きました」「裏金議員は何千万円を私物化してもおとがめなし、おにぎり1個盗んだら万引となり警察車に乗せられ取り調べって、もはや国民は平等ではないのね」などの声が寄せられた。
中日スポーツ