斎藤元彦前兵庫県知事 公約着手率98%を泉房穂氏にツッコまれる「やってませんよね」
前兵庫県知事の斎藤元彦氏と前明石市長で弁護士の泉房穂氏が30日、情報番組「newsおかえり」(大阪・朝日放送テレビ)に出演した。 今年3月に県民局長によって作成された告発文書の内容(パワハラ、おねだりなど)や公益通報に対する斎藤知事と側近らの不適切な対応による問題で「県議会」は9月19日に不信任決議案を出し、全会一致で可決。斎藤氏は同30日に兵庫県知事を自動失職した。 斎藤氏は出直し選(兵庫県知事選挙=10月31日告示、11月17日投開票)への再出馬を表明している。再選した場合について聞かれた斎藤氏は「県議会との関係について、もっと丁寧に対話を重ねていくことの大事さが分かっています」と切り出した。 これからの選挙戦について「私は一度、信を問うて、県民のみなさんに『斎藤県政を進めさせていただくことがやりたい』と伝えさせていただくつもりです」とした。 さらに「そこで出た結果を踏まえて、県議会のみなさんと県政を前に進めていくためには、お互いにいろいろありましたけれど、手を携えてやっていきましょうということを、理解していただけるようにする」と意欲を語った。 ネット上に散見される斎藤氏に関する情報について泉氏は「選挙ですから、事実に基づいた情報で判断すべきだと思うんです。SNS上で『港湾利権にメスを入れたからやられた』と拡散されてますけど、一部報道で『斎藤知事が港湾利権にメスを入れたわけじゃない』という情報もあります。どちらかお伺いしたい」と切り込んだ。 それを受けて斎藤氏は「外部監査からの指摘を受けて、特別会計的なところにプール金が10億円以上あった。(私自身が適正にやるべきだと判断し)県の方に戻していただいて、違う事業に使うということをやらせていただいた」と説明した。 さらに、公約の着手率98%の真偽について聞かれると「完璧に達成したものもあれば、一歩着手したもの含めて98%ということです」と回答した。斎藤氏は、2021年の知事選で、公約として173項目を掲げていた。 泉氏は「元々言うてたの消し去られたようですけど、検証しようもない状況にしておいて98(%)と言われても、みんな戸惑うんちゃいますか」と鋭くツッコミ。続けて「私、期待してたんですよ。女性副知事とか少人数学級とか奨学金とか、やってませんよね。やろうと思ったら提案できますよね」と異を唱えていた。
東スポWEB