三遊亭白鳥の演技と「津軽あいや節」が魅せる化学反応「白鳥ノ音噺 第一夜『雪国たちきり』」
映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。 【水先案内人 広瀬和生のおススメ】 三遊亭白鳥の落語と和楽器の生演奏によるコラボ企画「白鳥ノ音噺」での高座の配信が決定。第一夜は2024年5月21日・としま区民センターで演じられた『雪国たちきり』。 大店の若旦那と芸者の悲恋を描く『たちきり』の舞台を雪深い越後の高田に移し、新たに「芸者の哀しい生い立ち」を創作することで、二人の男女それぞれの痛切な思いを深掘りする『雪国たちきり』は、従来の『たちきり』とは別次元の壮絶なドラマが展開される名作中の名作。古典『たちきり』では三味線が「黒髪」を奏でるが、『雪国たちきり』では津軽三味線が鳴り響く。 今回の「音噺」企画では、絶妙な演出で登場した津軽三味線奏者の駒田早代による「津軽あいや節」が噺に没入した白鳥の渾身の演技と共鳴して、さらに大きな感動をもたらした。すべての落語ファン必見の名演だ。 <公演情報> 白鳥ノ音噺 第一夜『雪国たちきり』 2024年12月27日(金)~2025年1月19日(日) 23:00 配信 ■出演 三遊亭白鳥『雪国たちきり』 ■視聴料金 1,500円