大学受験における良い塾・予備校の見極め方とは? 4つのタイプの特徴や選び方を解説!
いい塾・予備校を見分けるための3つの質問
4つのタイプのうちどれが子どもに適しているのかを見定めて、そのなかからさらに絞り込んで入るべき塾・予備校を選びます。検討の際には、次のような内容を塾・予備校に対して質問してみるとよいでしょう。 (1) 合格させる自信があるかどうかを尋ねる 「無理です」などと断言されたら、そのような塾・予備校に通わせても意味がありません。ただし、高校3年生の時点で偏差値40の受験生が東京大学を志望しても、ほとんどの塾・予備校が「無理です」と言うはずです。「可能です」と言うようなところは、それはそれで怪しいので、具体案を確認し、本当に信頼できるかどうかをしっかりと確認したほうがよいでしょう。 (2) 指導方針を確認する 生徒への指導に関して、確固たる方針のない塾・予備校は、教え方が行き当たりばったりになるおそれがあり、期待する成果は得られないでしょう。どの教材を使うのかなど、授業に関する細かな方針は塾・予備校によって異なります。この点に関しては、専門家である塾・予備校の方針を信じて任せてしまってよいでしょう。 (3) どのような形で結果を出してくれるのかを聞く 「いつまでに、偏差値をどの程度まで上げてくれるのか」というように、具体的な形で確認しましょう。なお、塾・予備校に入った後に想定していた結果が出ないようであれば、今後はどのように改善を図るのかを示してもらいましょう。その答え方次第では、別の塾・予備校に変えることも検討しなければなりません。 これら3点の他に、受験校選びのサポートといった進路のフォローを行ってくれるのかどうかも確認するとよいでしょう。受験校選定について、塾・予備校・学校は基本的には受け身で、生徒が出してくる志望校に対してアドバイスをするというスタンスです。しかし私はこの受験校の選択こそ、プロの視点が必要だと考えています。 受験校選びは受験方式や配点、傾向、倍率、本人の学力との比較、受験日程などの検討が必要で、なかなか骨の折れる作業です。私は受験校戦略を「合格への起爆剤」と呼び、多くの時間を充てています。同じ学力でも戦略の良し悪しで合否が分かれるのです。 また、子どもが家では勉強に集中できないタイプの場合は、外で勉強できる環境を確保することが必要となります。この場合は、塾・予備校に自習室があるかどうかも確認しておくことをおすすめします。