「待て」と叫ぶ声を聞き「とっさに追いかけるしかない」…当て逃げバイクを自転車で追跡、高校生に感謝状
交通事故現場から逃げたバイクを自転車で追いかけて捜査に協力したとして、兵庫県警西宮署は、西宮市に住む屋久島おおぞら高校2年秋田航さん(17)に感謝状を贈った。
同署によると、9月23日夜、同市内の交差点で、原付きバイクと乗用車が接触。現場を自転車で通りかかった秋田さんは、逃走するバイクを約350メートル追いかけて運転していた男の自宅を特定。その後、事故現場に戻って、署員に報告した。
同署はバイクの男について道交法違反(当て逃げ)容疑などで調べている。
18日に同署であった表彰式で、秋田さんは乗用車の運転者の「待て」と叫ぶ声を聞き、「とっさに追いかけるしかないと思った」と振り返り、「感謝状をもらえるとは思っていなかったのでうれしい」と話した。
仁科年正署長は「行動に移せる人はなかなかいない。おかげでスムーズな捜査ができた」と感謝した。