2024準ミス・ワールド日本代表は実家で能登半島地震を経験した石川県代表・辻井采々良さん「大好きな能登にいる皆さんにたくさん会いに行きます」
世界的ミスコンテスト『ミス・ワールド2024世界大会』に出場する日本代表日本代表を選出する『ミス・ワールド・ジャパン2024日本大会』が2日、ヒューリックホール東京にて開催された。準ミス・ワールド日本代表に選ばれたのは、石川県代表、明治大学3年の辻井采々良(つじい・きさら)さん。実家で能登半島地震を経験した辻井さんは「日本代表として、石川代表として、美と影響力を今こそ結集させ、誰一人取り残さない世界を作ります」と意気込みを語った。 【写真】アイドル風衣装に身を包んだ準ミス・ワールド日本代表・辻井采々良さん 「Beauty with a Purpose」(目的ある美)部門のプレゼンテーション審査では、所属する学生団体で、フィリピンのスラムに住む子どもたちがモデルとなるファッションショーを開催するなど、貧困問題解決に向けて行動を起こしていることを語り、「Beauty with a Purpose」部門の1位を獲得した辻井さん。今回、出身地の石川県代表として参加しており、最終審査のスピーチで地元への強い想いを語った。 「令和6年能登半島地震。そして9月21日、復旧や復興のスタートを切ろうとした能登に大雨が直撃しました今、石川県には、痛みや悲しみを乗り越えようとしている人がたくさんいます。元旦、私は実家で大きな揺れを経験し、その10日後、石川県で成人の日を迎えました。この日を迎えられなかった人もいます。私が生きる『今日』は、誰かがどうしても生きたかった『明日』だと」 「1月1日のままの風景が残る中、休まず、怪我をしながらも動き続ける方々にたくさん出会いました。“この街が好きで、この街の人が大切なんや”“みんなで今日まで頑張ってきた能登には、諦め悪くて強い人たくさんおるんやよ”。この街でなんとか頑張ろう。どんなに明日が見えなくても、そう思い続けて紡いできた思いや命があります」 「これから先、未来を作れるのは、救えるのは私たち『人』です。私は現在、貧困というバックグラウンドを抱えた子どもたちに夢や希望を与える存在になりたく、活動しています。この『目的のある美』とともに、大好きな能登にいる皆さんにたくさん会いに行きます。ミス・ワールドの理念である『目的のある美』の日本代表として、石川代表として、美と影響力を今こそ結集させ、誰一人取り残さない世界を作ります。そして、世界中の人々の心に響く存在で、私はあり続けます」と力強く語った。
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