北陸 明日29日にかけて雷雨や強い雨 被災地では少しの雨でも土砂災害に警戒を
北陸では断続的に雨や雷雨となり、29日(金)にかけては警報級の大雨のおそれも。26日(火)は震度5弱の地震が発生するなど、地盤が緩んでいる所もあり、少しの雨でも土砂災害に注意、警戒してください。
北陸 地震の影響続く 少しの雨でも警戒を
北陸では、日本海を進む低気圧や気圧の谷、上空の寒気の影響で、明日29日(金)にかけて大気の状態が不安定となりそうです。断続的に雨が降り、雷を伴って雨脚が強まることもあるでしょう。雨雲が予想よりも発達したり停滞した場合は、警報級の大雨となる可能性があります。雨が続くことで総雨量も多くなるため、土砂災害に注意、警戒してください。 26日(火)午後10時47分頃、石川県西方沖を震源とする地震が発生し、輪島市と志賀町では震度5弱を観測。その後、今日28日午前8時30分までに最大震度3の地震が5回発生しました。令和6年能登半島地震の影響によって地盤が緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。 また、30日(土)も海上を中心に強い風が吹いて、海はしける所があるでしょう。石川県では高波に警戒してください。
波の高さ・予想降水量
【波の高さ】 28日(木)・29日(金) 新潟県 5メートル 富山県 2.5メートル 石川県 5メートル 福井県 4メートル 【24時間降水量(多い所)】 29日(金)午前6時まで 新潟県 80ミリ 富山県 60ミリ 石川県 80ミリ 福井県 60ミリ 30日(土)午前6時まで 新潟県 100ミリ 富山県 80ミリ 石川県 80ミリ 福井県 60ミリ
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
日本気象協会 本社 青山 亜紀子