新春の火花、刀匠が伝統技を披露 岐阜・関市で日本刀鍛錬打ち初め式
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新春恒例の「関伝古式日本刀鍛錬打ち初め式」が2日、岐阜県関市南春日町の関鍛冶伝承館で行われ、刀匠が伝統の技を披露した。 1年の無事と盛業を祈願する行事で、関伝日本刀鍛錬技術保存会が主催した。 火床(ほど)に火を入れる打ち初め式に続いて、古式日本刀鍛錬が公開され、烏帽子(えぼし)に白装束姿の刀匠たちが、玉鋼をたたいて押しつぶす「玉へし」や、不純物を取り除く「折り返し鍛錬」を披露した。1500度ほどに熱した玉鋼を大つちで打ちつけ火花が勢いよく飛び散ると、集まった90人の観客がカメラを向けたり見入ったりしていた。 保存会刀匠会の二十六代藤原兼房会長(46)は「打ち初め式があると一年が始まったなと感じる。日本刀の魅力を国内外の人に知ってもらえる年になれば」と話した。
岐阜新聞社